遺品整理で生じた遺品の状態が良いと「メルカリで売れるのではないか?」と考えることでしょう。一方で「捨てるのは忍びない」「誰かに使ってほしい」と考え、メルカリで売却することに抵抗を感じる人も一定数います。
実際の遺品整理の現場では、遺品をメルカリで出す人は多く、出品する物によっては高値で売れることもあるくらいです。
本記事では、メルカリで売れる遺品の種類や出品時に押さえるべきポイントを解説します。出品して売れなかった場合の対処法にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
メルカリで売れる遺品の種類

遺品の中には、中古需要が高く高値で取引される物があります。実際にメルカリでも遺品である旨を明記した物品が数多く出品されています。
このことから、遺品のメルカリ出品は処分方法のひとつと言えるでしょう。
メルカリで売れやすい遺品の種類は、以下のとおりです。
- 貴金属アクセサリー
- ハイブランドのバッグや財布
- 腕時計
- カメラ・レンズ
- 着物や帯などの和装品
ひとつずつ見ていきましょう。
貴金属アクセサリー
金や銀、プラチナ製のアクセサリーは素材自体の価値が高いことから、非常に人気があります。特に純度の高い金やプラチナは、安定した価格が期待できます。
素材の種類や純度がわからない場合は、まずは刻印があるか確認してみてください。刻印がなく価値が不明な場合は、出品前に専門家へ鑑定を依頼しましょう。
有名ブランド品ならブランド価値が加わり、さらに高値で売れることが期待できます。石が取れたり鎖が切れたりしていても、素材としてそれなりの値段で売却が可能です。アクセサリーとして使い物にならない場合でも、試しに出品してみると良いでしょう。
ハイブランドのバッグや財布
ハイブランドのバッグや財布は需要が高く、多少の使用感があっても中古市場で人気があります。
ブランド品を出品する際は、正規品であることを証明する「ギャランティカード」を添えておくと、購入者は安心して購入できます。ブランド品は偽物の出品も多いため、警戒している購入者も少なくありません。
また、偽物を販売してしまうと商標権侵害や詐欺罪に問われるおそれがあります。
ギャランティカードを紛失したり、本物であると確証を持てなかったりする場合は、専門店で真贋判定を受けてから出品しましょう。
腕時計
高級腕時計はコレクターからの需要が高いアイテムであることから、メルカリでも高値で取引されています。とくに、ロレックスやセイコーなどの有名メーカーは根強い人気があります。
出品する前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- ブランド名
- モデル名・型番
- 正常に動作するかどうか
電池切れの場合はその旨を明記し、可能なら交換後に出品します。
保証書や外箱、外したコマなどの付属品を揃えておくと、より高値で売れることが期待できます。
古いモデルでも、ヴィンテージ品として高く評価されることもあるくらいです。そのため「古いから売れない」と決めつけず、まずは出品してみることをおすすめします。
カメラ・レンズ
カメラやレンズも、中古市場で人気がある物品のひとつです。一眼レフや交換レンズはもちろん、有名メーカーの古いフィルムカメラもプロや愛好家から高値で取引されます。
レンズはカビや曇りの有無を気にする購入者が多いため、念入りに検品してください。検品の知見がない場合は、素人判断であることを明記したうえで出品しましょう。
また、カメラは繊細な精密機器であるため、発送する際は輸送中の衝撃を防ぐために緩衝材で丁寧に梱包してください。
着物や帯などの和装品
着物や帯などの和装品も、メルカリで需要があります。有名産地の紬や作家物、未使用品は高値で売れやすいです。
ただし、着物の価値は保管状態に大きく左右され、汚れや虫食いがあると一気に下落します。出品前にカビや臭いがないか確認し、風を通して状態を整えましょう。汚れや虫食いがある場合は、取引後のトラブルを防ぐために商品説明文で正直に伝えます。
高値で売るポイントは、着用シーズンに合わせて出品することです。浴衣なら初夏、振袖なら秋冬が需要のピークです。小物類をセットにすると、注目を集めやすくなるでしょう。
メルカリ出品を避けるべき遺品の種類

メルカリでは規約により、出品できる物品が明確に決められています。規約で出品が認められていない物品は、以下のとおりです。
- 真贋不明のブランド品
- 型式の古い家電
- 使用済みの衣類や日用品
誤って出品手続きをしてしまうと、アカウント停止の処分を受ける恐れもあるため、把握しておきましょう。
真贋不明のブランド品
メルカリでは、本物かどうかが定かではないブランド品は出品できないようになっています。「偽物かもしれない」と明記しても、出品自体が認められません。
仮に出品手続きをしたとしても、運営に削除されたりアカウントが凍結されたりするリスクがあります。真贋がはっきりしない物品は、安易に出品しないほうが賢明です。
真贋不明のブランド品がある場合は、まずは買取店に持ち込み、査定を受けることをおすすめします。本物と判定され、なおかつ買取店の買取額に納得できない場合にメルカリを使う流れで進めると良いでしょう。
型式の古い家電
家電は古くなるほど動作不良や故障のリスクが高まるため、古いモデルは需要が低下します。目安として、製造年が5年より古い物は売値がほとんど付かないと考えてください。
製造年は、本体の側面や背面のシールで確認できます。年数が経った家電は、自治体のルールに従い処分しましょう。小型サイズであれば自治体が設置している小型家電回収ボックスで、大型サイズの家電は粗大ごみとして処分します。
また、家電の製造年に関係なく大型の物ほど梱包の手間や送料が大きく、売れたとしても赤字になる可能性があります。人気メーカーの上位モデル以外は、高値で売れることは期待できないでしょう。
費用対効果を慎重に検討してから、出品を決めることをおすすめします。
使用済みの衣類や日用品
使用済みの衣類や日用品も、メルカリの規約で禁止されています。
衣類については上着やズボンなど、肌に直接触れないアイテムであれば問題ありません。しかし、肌着などの肌に直接触れるアイテムは、衛生面から出品を認められていません。
化粧品や洗剤などの日用品についても、品質が劣化していることに加え、安全面の観点から出品が禁止されています。
開封済みであるものの、使う分には問題なさそうであれば、自分たちで使うのも処分方法のひとつです。ただし、未開封品に比べると衛生面では劣化しているため、自分たちで使う場合は慎重に判断しましょう。
遺品整理で生じた遺品をメルカリで出品するメリット・デメリット
遺品整理で生じた遺品は、メルカリの規約で認められている物品であれば出品しても問題ありません。しかし、すべての遺品がメルカリ出品に適しているわけではありません。
ここからは、遺品整理で生じた遺品をメルカリで出品するメリット・デメリットを、それぞれ解説します。
メリット
最大のメリットは、自分で納得できる価格を自由に設定して売却できることです。第三者へ売却する他の方法として、リサイクルショップへ持ち込むことが挙げられます。しかし、リサイクルショップでは店舗側が査定額を決めるため、ご自身が納得できる金額で売れるとは限りません。
また、スマートフォンひとつで作業が完結し、空き時間を活用できる点もメルカリで出品するメリットのひとつです。宛名書き不要の「メルカリ便」を使えば、発送も手軽です。
少ない手間で利益を上げられることから、規約で認められている物品であれば試しに出品してみると良いでしょう。
デメリット
遺品をメルカリに出品するデメリットは、以下の3つです。
- 売れるまでは自宅で保管し続けなければならない
- ユーザー対応の手間がある
- 梱包や発送作業がある
売れるまでに1週間以上かかることもあり、その間は家で保管しなければなりません。需要がない物だと、1ヵ月以上出品しても売れないこともあるくらいです。
早く部屋を片付けたい人にとってはストレスになるでしょう。
また、ユーザーからの質問への回答や価格交渉などの対応も必要で、無理な値下げ要求や購入後のトラブルリスクもゼロではありません。
売れた後は梱包や発送作業も必要で、出品数が多いほど大きな負担になります。とくに精密機器や大型の品は厳重な梱包が必要で、資材準備も大変です。
売れたときに得られる利益と生じる手間を天秤にかけたうえで、出品するか否かを判断しましょう。
メルカリで遺品を売る手順

メルカリで遺品を出品する手順は、以下のとおりです。
- メルカリのアカウントを開設する
- 商品写真を撮影し、説明文を記入する
- 出品する
- 売れたら丁寧に梱包する
- 発送手続きをおこなう
- 購入者を評価する
写真撮影の際は傷やロゴが見えるように、明るい場所で撮影してください。説明文にはブランド名やサイズ、傷の有無を詳しく記しましょう。
購入されたら、配送中に壊れないように緩衝材を使って梱包します。発送後に相手が受け取ったらお互いに評価し合えば取引完了です。
遺品整理で生じた遺品をメルカリで高値で売るコツ

遺品をメルカリで出品するからには、高値で売却したいと考える人は多いでしょう。出品時にポイントを押さえるだけで、購入してもらえる可能性を上げられます。
出品時に押さえるべきポイントは、以下の3点です。
- 出品前にきれいにしておく
- 需要が高まる時期を狙って出品する
- 付属品を揃えておく
ひとつずつ見ていきましょう。
出品前にきれいにしておく
少しでも高値で売却したいのであれば、物品を事前に手入れしてください。ほこりや汚れを拭き取るだけでもユーザーの印象が良くなり、高めの価格で売れやすくなります。
ただし、洗剤を使いすぎたり強く磨いたりすると傷の原因になり、かえって価値が落ちてしまいます。手入れをする際は、素材に合わせた方法で優しく丁寧におこなうことが大切です。
「大切に扱われていた」と伝われば、購入者の安心感につながります。たったひと手間で高値での売却が期待できるため、面倒がらずに手入れをしましょう。
需要が高まる時期を狙って出品する
需要が高まる時期を狙って出品するのも、高値で売るうえで有効な方法です。最も高値で売れやすいのは、使う時期の少し前に出品することです。
たとえば、冬用コートなら秋口の10~11月頃、入学式用スーツなら冬から春先の1~3月上旬頃です。また、ブランド品や家電はお財布が緩みやすいボーナス時期や、需要が高まる新生活前の3月頃が狙い目です。
市場の動きを意識するだけで、希望価格で売れる確率が上がります。保管する手間は生じるものの、急ぎでないなら最も高く売れる時期まで待ってみてください。
付属品を揃えておく
本体だけでなく、購入時の付属品を揃えることも重要です。付属品がある状態は新品に近い安心感を与えられ、外箱や説明書、保証書などが揃うと商品の価値は大きく上がります。
遺品整理の際は、付属品が残っていないか丁寧に探してみましょう。見つからない場合は、付属品がない旨を正直に記載してください。
遺品整理で得た遺品をメルカリで売却して得たお金の税金について

遺品整理で生じた遺品をメルカリで売却した際に得た利益の額によっては、確定申告が必要になる場合があります。確定申告を怠ると、後になって追徴課税により本来よりも高い税金を納めなければなりません。
メルカリで得た利益の確定申告について、以下のポイントを解説します。
- 生活用動産の売却は非課税
- 課税される条件
- 課税される場合の流れ
ひとつずつ見ていきましょう。
生活用動産の売却は非課税
遺品が「生活用動産」に該当する物品なら、基本的に売却益は非課税です。生活用動産とは日常に必要な財産のことで、以下の物品が該当します。
- 家具
- 家電
- 衣類
- 書籍
- 自転車
- 自動車(通勤用途の場合)など
生活用動産に該当する物品の売却により得たお金には、所得税はかかりません。
国税庁も、生活に必要な動産の譲渡所得は非課税としています。
参照:No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法|国税庁
課税される条件
課税対象となるのは、1個の価額が30万円を超える貴金属や骨とう品などで、売却所得が年間50万円を超えると確定申告が必要です。
遺品のメルカリ売却で得た利益は一時所得に該当し、所得額は売却額から取得費と譲渡費用を差し引いて計算します。取得費が不明な場合は、売却額の5%を計上可能です。
課税される金額は、以下の計算式で算出します。
課税額=(売上金-取得費-50万)×所得税率
高価な美術品などを売る際は、金額をメモして管理しましょう。
なお、売却額が50万円を下回る場合は、確定申告は不要です。
課税される場合の流れ
確定申告は、売却した翌年の2月16日から3月15日におこないます。
必要書類を記入して所得金額を算出し、申告書を作成しましょう。確定申告をしたことがない人は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使うと、スムーズに書類を提出できます。
作成した書類は、e-Taxでの送信もしくは税務署へ郵送・持参します。書類を提出したら、期限までに指定された金額分を納付してください。税務署から納税通知書などによる通知はなく、ご自身でe-Taxを利用して納付しなければなりません。
期限を過ぎると無申告加算税などのペナルティが課されるため、必ず間に合わせましょう。
参照:【税金の納付】|国税庁
遺品整理で生じた遺品がメルカリで売れなかった場合の対処法

遺品整理で生じた遺品をメルカリに出品したものの、売れなかった場合は処分することになります。主な処分方法は、以下の4つです。
- リサイクルショップへ持ち込む
- 必要としている人に譲渡する
- 自治体のごみ回収で処分する
- 不用品回収業者へ依頼する
まだ状態が良い物品であれば、リサイクルショップへ持ち込んでみてください。査定により価格が付けば即日で売却でき、メルカリと違って梱包する手間もありません。
親戚や友人など、身近に必要とする人がいる場合は、譲渡するのも良い方法です。きれいに清掃したうえで譲れば、きっと喜んでもらえるでしょう。
価値がつかない物は、自治体のルールに従い適切に処分します。
遺品の量が多く自治体のごみ回収で処分するのが困難な場合は、不用品回収業者や遺品整理業者への依頼がおすすめです。大量の遺品や大型家具であっても、搬出から処分まで迅速に対応してくれます。
適切な方法で遺品を処分し、遺品整理を完結させましょう。
遺品整理で生じた遺品をメルカリで売ることについてまとめ

遺品をメルカリで売ることは決して珍しくなく、状態の良い物品であれば利益を得られます。需要の高い物品であれば、高値での売却も期待できます。
メルカリの規約を守りつつ、ユーザーと良好な関係を保ちながら丁寧に進めましょう。
貴重品や骨とう品などで高額取引になる場合は、税金が発生することもあるため、確定申告のやり方を把握しておくことをおすすめします。
遺品を出品したものの売れず、処分しなければならない物が大量にある場合は、不用品回収業者や遺品整理業者の利用を検討してください。スタッフが遺品の整理や搬出、処分などすべての作業を請け負います。
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