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遺品整理

遺品整理の費用相場と安く済ませる3つのコツを詳しく解説

遺品整理の費用相場と安く済ませる3つのコツを詳しく解説

遺品整理は故人の思い出を大切にしながら、残された品を適切に整理し、処分する必要があります。しかし、多くの人にとって遺品整理にかかる費用は大きな懸念材料です。遺品整理の費用は遺品の量や作業範囲によって変動し、依頼する業者によって異なります。業者によっては不当な請求をされる場合があるので、注意してください。

本記事では、遺品整理にかかる費用について詳細に解説します。一般的な相場や費用を抑えるためのヒントなど、遺品整理を計画する際に参考にしてみてください。

遺品整理の費用相場を3つの観点から解説

遺品整理の費用相場を3つの観点から解説

遺品整理の費用相場は作業範囲や条件によって変動するものの、一般的に5〜25万円程度です。ただし、状況によっては範囲を超える場合もあります。とくに、以下3つの要素は費用に大きく影響します。

  • 多くの場合は間取りに応じて決められる
  • 相場は地域ごとに異なる
  • オプションサービスの費用相場

遺品整理の費用相場を把握するために、ぜひ参考にしてみてください。

多くの場合は間取りに応じて決められる

基本的に部屋の広さや部屋数に応じて、料金が高くなる傾向があります。間取り別の相場料金は、以下のとおりです。

間取り 相場料金 作業人数 作業時間
1R・1K 5~8万円 1~2名 1~3時間
1DK・2K 9~12万円 2~3名 2~4時間
1LDK・2DK 13~16万円 2~5名 2~6時間
2LDK・3DK 17~20万円 3~7名 3~10時間
3LDK・4DK 21~24万円 4~8名 5~12時間
4LDK・5DK~ 25万円~ 4~10名 6~15時間

あくまで目安であり、実際の料金はさまざまな要因によって変動する可能性があります。

相場は地域ごとに異なる

遺品整理の費用相場は地域によって大きく異なります。以下の表は、2LDKを基準として地域ごとの費用相場を詳細に比較したものです。表を参考にすると、自分の地域での費用を把握しやすくなるでしょう。

地域 費用相場
北海道・東北 15~25万円
関東 20~30万円
東海・北陸 18~28万円
関西 18~28万円
中国・四国 17~27万円
九州 16~26万円

事前に把握しておくことで予算を立てやすくなり、適切な業者選びが可能になります。サービスを利用する前に、遺品整理を依頼する場所の相場を事前に調査しておくとよいでしょう。

オプションサービスの費用相場

遺品整理業者によってはオプションサービスを提供しており、目安となる費用は以下のとおりです。

  • 遺品の買取(査定、鑑定は無料)
  • 特殊清掃:3万円~
  • ハウスクリーニング:1.5万円~

遺品買取サービスは処分時に通常費用が発生する家具や家電製品などを、専門業者が適切に評価し、現金化できるサービスです。専門業者が直接現場に赴き、評価から買取、搬出までを一括しておこなうため、遺族の負担が大幅に軽減されます。

特殊清掃サービスは、体液や悪臭などの特殊な汚れを専門的に除去するサービスです。特殊な技術と薬剤を用いて清掃するため、通常よりも費用がかかります。

ハウスクリーニングサービスは、住居全体の徹底的な清掃と消臭をおこなうサービスです。室内の床や壁、天井、キッチン、バスルームなどの水回りまで、一般的な清掃では取り除けない汚れや臭いまで徹底的に清掃してくれます。

遺品整理の費用を決める要素

遺品整理の費用を決める要素

遺品整理にかかる費用は部屋の広さだけでなく、以下の要因でも変動します。

  • 荷物の量
  • 処分品の種類
  • オプション
  • エレベーターの有無
  • 階数が高い
  • 家の前に駐車スペースがない

同じ部屋の間取りであっても、荷物の量が多いほど引越し料金が高くなります。荷物の量を事前に把握し、不要な物を整理すると、コストを抑えることが可能です。

また、買取りサービスに対応している業者であれば、処分品の中に買取可能なものがある場合、作業費用から差し引いてくれます。とくに、状態が良い家電製品や家具などは買取価格が付きやすいため、割引額が大きくなることもあります。

見積もりを取る際は周辺環境やエレベーターの有無など、引越し作業に影響を与える可能性のある要因を事前に業者に伝えておくことが重要です。予期せぬ追加料金や作業の遅延を避けられ、スムーズな引越しをおこなえます。

遺品整理にかかる費用を安くするコツ3つ

遺品整理にかかる費用を安くするコツ3つ

遺品整理にかかる費用を安く抑えるコツは、以下の3つです。

  • 自分で整理する
  • 遺品の買取を活用する
  • 複数社に見積もり依頼する

遺品整理は経済的な負担をともない、状況によっては数十万円もかかります。費用を抑えつつ丁寧に整理を進めるために、ぜひ参考にしてみてください。

自分で整理する

自分で分類作業をおこなうだけでも、費用を大幅に抑えられる可能性があります。燃えるごみや粗大ごみなどで処分可能なものは、事前に適切な方法で廃棄しておくと、後の処理費用を大幅に削減できます。

家電製品や家具などまだ使用できるものは、買取価格の確認をおこなうことがおすすめです。不要なものを現金化でき、費用の一部に充てられます。

遺品の買取を活用する

まだ使用できそうな家具や家電はリサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどで売却してみてください。

売却が手間な場合は、遺品整理業者に引き取ってもらうことも可能です。ただし、遺品整理業者を利用する場合は、ネットで個別に売却するよりも安価になる可能性があります。

売却方法を選択する際は時間や労力、売却価格などを考慮し、自分にとって最適な方法を選ぶことが重要です。

複数社に見積もりを依頼する

複数社から見積もりを取ると、平均的な価格を把握しやすくなるため、適切な価格で依頼しやすくなります。各社のサービス内容や特徴も比較できるため、自分のニーズに合った業者を選べるようになるでしょう。

ただし、見積もりの際に極端に安い費用を提示する業者には注意が必要です。過度に低価格だとサービスの質が低かったり、追加料金が発生したりする可能性があります。

見積もりを依頼する際は作業内容の詳細や、追加料金が発生する条件なども確認しておくことが大切です。

また、業者の対応の丁寧さや、遺品に対する扱い方なども重要な選択基準となります。作業の進め方や注意点などを詳しく聞いておきましょう。

遺品整理を業者に依頼するメリット3選

遺品整理を業者に依頼するメリット3選

遺品整理は自分でおこなうだけでなく、業者に依頼する方法もあります。自分でおこなう場合よりも費用はかかるものの、業者に依頼することで以下3つのメリットを受けられます。

  • 片付けの手間がかからない
  • 遺品を買取してもらえる
  • 作業を幅広く対応してもらえる

遺品整理の負担を大幅に軽減できるため、ぜひ依頼するかどうかの参考にしてください。

片付けの手間がかからない

業者に依頼すると、片付けの手間を大幅に省けます。遺品の仕分けから不用品の処分まで、一連の作業を最短即日で完了します。

一方、遺品整理を自分でおこなう場合、作業量によっては2〜3日以上の時間がかかることもあるくらいです。感情的な面でも時間がかかり、時には1~2ヵ月ほどかかることもあるでしょう。

遺品整理業者であれば遺品の回収・処分から清掃作業まで、すべてスタッフが請け負ってくれます。肉体的だけでなく精神的な負担も軽減され、他の作業に集中できるでしょう。

遺品を買取してもらえる

業者に依頼すると、使用済みの家電や家具を引き取ってもらえます。とくに、アンティーク家具や最新の電化製品などは高額査定が期待できます。

値段がつかない物品であっても多くの業者は作業費用の範囲内で引き取ってくれるので、処分費用について気にする必要はありません。不要な家具や家電を無料で引き取ってもらうだけでも、依頼するメリットは十分にあるでしょう。

作業を幅広く対応してもらえる

遺品整理を依頼する際、自分の状況やニーズに合わせて最適なオプションを選択できます。オプションを依頼すると、遺品の仕分けや不用品の処分、貴重品の管理など多岐にわたる作業を任せられます。

遺品整理業者によっては関連する作業をまとめて引き受けてもらえるため、手続きや時間の節約ができ、全体的な費用も抑えられるでしょう。

自分の状況・予算に合った業者や必要なオプションを適切に選択すると、遺品整理を負担なく、かつスムーズに進められます。

遺品整理を業者に依頼するデメリット3選

遺品整理を業者に依頼するデメリット3選

遺品整理を業者に依頼するデメリットは、以下の3つです。

  • 費用がかかる
  • 故人との思い出に浸る時間が短くなる
  • 悪徳業者に遭遇する可能性がある

遺品整理を業者に依頼するかどうかは、慎重に検討する必要があります。とくに、故人との思い出を大切にしたい場合や、費用面で余裕がない場合は、自分で整理することも選択肢のひとつです。

ただし、時間的制約や負担が大きい場合は、信頼できる業者に依頼することも検討するとよいでしょう。

費用がかかる

遺品整理を業者に依頼する場合、部屋の広さや遺品の量によっては費用が大幅に増加する可能性があります。自分で遺品整理をおこなうと時間と労力はかかるものの、主に不用品を処分する費用のみで済み、業者に依頼するよりも大幅にコストを抑えられます。

とはいえ、部屋が広かったりごみや遺品が大量にあったりする場合は、一人で整理するには限界があります。とくに、重い家具の移動がある場合は人手が必要です。そのため、遺品整理を始める前に、自分で対処できる作業量なのかを慎重に見極めることが重要です。

無理して自分で取り組もうとした結果、時間と労力がかかり、作業が終わらないということでは本末転倒です。遺品整理業者への費用を抑える方法はいくつかあるため、取り入れたうえで依頼することも考えてみてください。

故人との思い出に浸る時間が短くなる

遺品整理業者に依頼する際のデメリットとして、遺品に込められた思い出を丁寧に振り返る機会が減ることも考えられます。

業者は効率的に作業を進めてくれるため、短時間で遺品整理が完了します。そのため、遺品整理後に自分の気持ちが追いつかず、虚しさや喪失感を強く感じることがあります。遺品と向き合う時間は故人との関係を再確認し、自分自身の感情と向き合う貴重な機会です。

遺品整理業者に依頼する場合は、自分自身の気持ちの整理がある程度落ちついてから依頼するとよいでしょう。

悪徳業者に遭遇する可能性がある

遺品整理業者の中には、悪徳業者が一定数存在します。誤って悪徳業者に依頼すると、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。とくに多いのが料金に関するトラブルです。

悪徳業者の中には、追加料金について事前に十分な説明をせず、遺品整理作業が完了した後に突然高額な請求をしてくる場合があります。トラブルを避けるためにも、契約前に料金体系を詳細に確認し、追加料金が発生する場合の条件も明確にしておくことが重要です。

金銭的なトラブル以外にも、遺族の気持ちに寄り添わない対応をする業者や、故人の遺品を雑に扱う業者も存在します。

業者に依頼する際には、十分な調査と確認をおこなうことが重要です。

優良な遺品整理業者の見分け方3選

優良な遺品整理業者の見分け方3選

優良な遺品整理業者の見分け方は、以下の3つです。

  • 自治体の許可証を保有している
  • 口コミ評価が高い
  • 見積もり料金が明確である

優良な業者を選べば安心して遺品整理を任せられるため、家族や親族と相談しながら決めるようにしましょう。

自治体の許可証を保有している

遺品整理におけるごみの廃棄や不用品の買取りをおこなう際には、法律で定められた以下の許可が必要不可欠です。

  • 一般廃棄物収集運搬許可
    ⇒不用品の回収に必要
  • 古物商許可
    ⇒不用品の買取りに必要

必要な許可を取得せずにサービスを提供している業者は法律違反となり、厳しい罰則を科せられます。依頼した側も罰則を科せられる可能性があるため、慎重に決めなければなりません。

許可を取得している業者であれば、自社のホームページで公表しています。サービスを依頼する前に、必ず許可証の有無を確認するようにしてください。

口コミ評価が高い

優良業者を見分けるには、サービスを利用した人の口コミを確認することも重要です。実際の利用者の声は、業者の質を判断するうえで貴重な情報源となります。

優良業者を見分けるポイントとしては、口コミの量や内容に注目することで、より正確な判断が可能です。とくに、具体的な体験談や詳細な評価が記載されている口コミは、業者の実態を見極めるうえでの判断材料となります。

最低でも、3社以上の口コミ評価を比較することがおすすめです。複数の業者を比較すると、業界のサービスレベルや価格帯を把握できます。

見積もり料金が明確である

優良業者を見分けるための重要な指標のひとつは、詳細な見積書を提示してくれるかどうかです。信頼できる業者は、顧客に対してサービスの内容や料金について分かりやすく説明してくれます。

一方で、悪質な業者は見積書の内訳が曖昧で、最終的な金額がいくらなのかわからないこともあります。顧客が気付かないうちに不要なサービスを含めた高額な請求をしてくる可能性があるので、作業内容や最終的な金額は必ず確認してください。

最適な業者を選ぶには、できるだけ複数の業者から見積もりを取得することがおすすめです。金額の比較検討ができ、より適切な選択ができます。

誠実にサービスを提供している業者であれば、明確な費用を提示してくれます。対応してくれる作業内容とともに、確認しておきましょう。

遺品整理を業者に依頼する際の注意点2つ

遺品整理を業者に依頼する際の注意点2つ

遺品整理を業者に依頼する際は、以下の2点に注意しましょう。

  • 追加費用を請求してくる業者が存在する
  • 費用は相続人が負担する

事前に注意すればトラブルを避け、スムーズな遺品整理を実現できます。

追加費用を請求してくる業者が存在する

業者によっては見積書を提出せず、後になって予想外の追加請求をしてくる場合があります。信頼できる業者を選択するには、必ず詳細な見積書を提出してくれる業者を選ぶことが重要です。見積書は重要な書類であり、後々のトラブルを防ぐ役割を果たします。

見積書を受け取った後は内訳を細かく確認し、各項目の費用が適切かどうかを慎重に検討してください。不明点や疑問がある場合は、遠慮なく業者に質問しましょう。

費用は相続人が負担する

遺品整理にかかる費用は、原則として相続人が負担することになります。そのため、遺品整理は相続人が主導となって進めましょう。

なお、相続を放棄している遺族は遺品整理の費用を負担する必要はありません。しかし、相続放棄した人が費用の支払いも含めて遺品整理に携わった場合、法的に相続を受け入れたとみなされる可能性があります。

そのため、相続放棄を選択した遺族は遺品整理には関わらないようにしましょう。

遺品整理にかかる費用についてまとめ

遺品整理にかかる費用についてまとめ

遺品整理にかかる費用は専門業者に依頼するか、自分たちでおこなうかによって大きく異なります。事前に十分な情報収集と準備をしておけば不必要な出費を抑えつつ、かつ故人の思い出を大切に整理できます。

遺品整理業者は効率よく作業を進めてくれるので、最短即日で完了します。適切なアドバイスも得られるため、遺品整理で不安がある場合は、専門業者に相談するのも良い選択肢です。大切な人の最後の整理だからこそ、丁寧に進めていきましょう。

遺品整理の処分にお困りの場合は、山本清掃へご相談ください。山本清掃は、環境省が推奨する「優良認定事業者」の認定を受けています。メール電話LINEにて受け付けているため、気軽にお問い合わせください。

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