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遺品整理でネコババって本当に起きるの?原因とネコババされやすい遺品を詳しく紹介

遺品整理でネコババって本当に起きるの?原因とネコババされやすい遺品を詳しく紹介

「遺品整理を依頼しようと思っているけど、遺品のネコババをされるのでは?」と、疑問を持たれる人は多いでしょう。実際に、遺品整理業者や親族による遺品の持ち去りは、決して珍しい事例ではありません。

遺品整理でネコババされる理由はさまざまですが、対策をすれば問題なく防げます。

本記事では、遺品整理でのネコババの原因や狙われやすい遺品について詳しく解説します。記事を参考に、故人の遺品を大切に扱いながら、安心して遺品整理を進められるようにしましょう。

遺品整理でネコババが起きる2つの理由

遺品整理でネコババが起きる2つの理由

遺品整理でネコババが起きる理由は、以下の2つです。

  1. 遺品整理をすべて親族に任せてしまう
  2. 悪徳な業者に依頼してしまう

詳しく見ていきましょう。

遺品整理をすべて親族に任せてしまう

遺品整理の作業すべてを親族に任せてしまうと、ネコババに遭う可能性が高まります。最愛の家族や親しい人を失った直後は、使っていた品を目にすることで悲しみが強くなる人は多いです。そのため、遺品整理を先延ばしにしたり避けようとしたりする傾向があります。

悲しみから整理をする意欲がわかず、遺品整理のすべてを業者や他人に任せてしまうケースは珍しくありません。しかし、監視の目がないことから、ネコババが発生しやすい環境といえます。

遺品の中に現金や貴重品などの金銭的価値がある物品が混在していると、ネコババが起こりやすいと言えるでしょう。とくに第三者が関与する場合、適切な情報共有や管理体制が整っていないことで、重要な遺品が紛失したり不適切な扱いを受けるリスクも高まります。

悪徳な業者に依頼してしまう

遺品整理業者の広告をインターネットで見かける機会も多くなった反面、信頼できる業者の見極めが難しくなっています。慎重に選ばないと悪徳業者に依頼してしまい、貴重品や思い出の品をネコババされることに加え、不当に高額な請求をされるリスクもあります。

遺品整理業者を見極めるポイントはいくつかありますが、特に重要なのは一般廃棄物収集運搬業の許可を保有しているかどうかです。保有していない業者が遺品の回収や処分をおこなうのは法律で認められていないため、仮に依頼した場合、トラブルに発展する恐れがあります。

また業者によっては料金体系やサービス内容、作業範囲などが大きく異なるため、適切に比較・検討をしましょう。

遺品整理で親族や業者にネコババされやすい遺品3選

遺品整理で親族や業者にネコババされやすい遺品3選

遺品整理でネコババされやすい遺品が、以下の3つです。

  1. 現金や証券類
  2. ブランド品や宝石類
  3. 電子機器

このような貴重品は金銭的価値があるため、他の物品よりもネコババに遭いやすいです。ひとつずつ見ていきましょう。

現金や証券類

現金や有価証券、通帳などの貴重品は、ネコババの被害に遭いやすいです。現金や証券類は金銭的価値が高く、簡単に換金しやすい特徴があります。

家具の引き出しや衣服のポケットなどに保管された現金は、なくなったとしても気付きにくいため、持ち去られるリスクが高いです。

有価証券は多くの場合、タンスや引き出しの奥など、目立たない場所に保管されているケースが多いです。ネコババされない保管方法を検討しましょう。

ブランド品や宝石類

アクセサリーやブランド品もネコババのリスクが高いです。とくに小さな貴重品は持ち去られたとしても気付きにくいため、細心の注意を払いましょう。

指輪やネックレス、時計などは一般的に引き出しや宝石箱、クローゼットの奥などの目立たない場所に保管されていることが多いです。遺品整理作業中に気付かないうちに持ち去られてしまう可能性があります。

整理作業中は、常に目の届く場所での保管を心がけましょう。

遺品整理を始める前に貴重品の確認と管理をおこない、適切な記録と保管方法を決めておくことが重要です。写真を残しておけば、仮にネコババに遭ったとしてもいち早く気付くことができ、対処しやすくなるでしょう。

電子機器

パソコンやスマ-トフォンも、ネコババの対象となりやすい物品のひとつです。

パソコンやスマートフォンにはあらゆる重要なデータが保存されており、ネコババに遭うと情報漏洩のリスクが高いです。

パソコン・スマートフォンに入っている主なデータ

  • 業務用メール
  • 個人写真
  • オンラインバンキングなどの金融情報
  • 各種アカウントのパスワードなど

盗難されてしまうと個人情報の流出やなりすまし犯罪、金銭的被害など深刻な結果を招く恐れがあります。そのため、電子機器の保管場所を決めて施錠をし、厳重な管理をすることが重要です。

遺品整理で親族や業者にネコババされやすい保管場所3選

遺品整理で親族や業者にネコババされやすい保管場所3選

遺品整理でネコババをふせぐためには、されやすい場所をあらかじめ把握しておくことが大切です。とくに被害に遭いやすいのは、以下の3カ所です。

  1. タンスの引き出し
  2. 本棚
  3. 倉庫

遺品をしまってある場所は早めに確認し、複数人で立ち会って整理することをおすすめします。

タンスの引き出し

引き出しやタンスは、多くの家庭において現金や貴重品の保管場所として使用されている収納スペースです。タンスや引き出しは日常的に家族が頻繁に使用するため、時間の経過とともに警戒心が自然と低下する傾向があります。貴重品の管理に対する注意力も徐々に薄れているため、ネコババされても気付かないことがあるでしょう。

また、引き出しや収納部分を細かく確認することが面倒なことも、ネコババされる理由のひとつです。引き出しや収納が多い家ほど管理する手間が増えるため、どうしてもおろそかになりがちです。

このような状況が重なることで、遺品整理業者や手伝いに来た親族が貴重品を持ち去ってしまっても気付けなくなります。

本棚

本棚は、貴重品の紛失リスクが特に高い場所のひとつです。整理や片付けの際は、細心の注意を払いましょう。

特に高齢者は本の間や引き出しの隅、背表紙の裏側などに現金や重要書類、貴重品を隠す傾向があります。整理の際に気付かずに、誤って処分してしまう可能性が高いため、慎重に確認しましょう。

本は1点ずつ丁寧に取り扱い、ページをめくって中身を確認することが重要です。特に古い本や長期間読んでいない本は、貴重品が挟まれている可能性が高いため、表紙から裏表紙まで慎重にチェックしてください。

倉庫

倉庫は普段から目にする機会が少ないため、物が長期間にわたって放置されやすい状況にあります。時間の経過とともに存在を忘れていた物が数多く残されていることが多く、価値の高い遺品や思い出の品、貴重品が発見されることは少なくありません。

倉庫は年間を通じて温度と湿度が比較的安定しているため、大切な物の保管場所として利用されることが多いです。そのため、倉庫内の整理の際には、特に丁寧に確認作業をおこなうようにしましょう。

遺品整理で親族や業者にネコババされない対策5つ

遺品整理で親族や業者にネコババされない対策5つ

遺品整理でネコババされないために、以下の対策をするとよいでしょう。

  1. 事前整理をおこなう
  2. 遺品をピックアップしておく
  3. 写真を撮っておく
  4. 現場に同伴する
  5. 使う予定のない現金は銀行に預ける

対策をすれば、大事な遺品をネコババされるリスクを避けられます。

事前整理をおこなう

遺品整理を始める前に、まず大切な遺品を特定し、安全な場所に確保しておきましょう。事前に重要な遺品を確保すれば、後の整理作業中に起こりうる遺品の紛失や処分のリスクを最小限に抑えられます。

優先して確保すべき遺品の例は、以下のとおりです。

  • 現金
  • 通帳
  • 印鑑
  • 契約書などの重要書類
  • 宝飾品など

生前に大切にしていた特別な所持品も、事前に保管しましょう。

家の状態によっては、遺品整理には数日~数週間の時間を要する場合があります。しかし、重要な品の選別と保管だけであれば、家族で協力して1日程度で完了できます。

遺品をピックアップしておく

遺品の事前整理が十分にできない場合には、まず遺品の詳細な一覧リストを作成することがおすすめです。作成したリストを関係者に事前に共有すれば、特定の遺品の捜索や確認作業を効率よく依頼できます。

遺品を文書で記録して管理すると、意図しない持ち出しや紛失を未然に防ぐ効果もあります。後々の確認作業や問題が生じた際の証拠としても役立つでしょう。

リストを作成しておけば相続手続きの際に必要となる、正式な財産目録もスムーズに作成できます。

写真を撮っておく

遺品整理を始める前に、必ず家全体の状態を写真や動画で詳しく記録することが重要です。後々の確認や証拠として役立ちます。

物品の詳細なリストを作成する時間的余裕がない場合でも、写真撮影であれば短時間で記録を残すことが可能です。記録する際は、各部屋の全体的な様子をさまざまな角度から撮影しましょう。特にクローゼットや押入れ、引き出しなどの収納スペースの中身は、細かい所まで漏れなく撮影してください。

写真の記録は、遺品整理に関わる関係者間での不正行為を未然に防ぐ効果があります。整理作業中に家具や備品などが破損してしまった場合の証拠としても活用できるため、トラブル防止の観点からも重要です。

現場に同伴する

遺品整理の現場には、必ず立ち会って作業に参加するようにしましょう。どうしても立ち会えない場合は、作業中の写真や動画を定期的に送ってもらうだけでも効果的です。写真や動画は作業の各段階で撮影してもらうと、作業の進行状況を確実に把握できるので、不正防止につながります。

リアルタイムで確認すれば、必要に応じて作業の方向性を調整したり、遺品の取扱いについて具体的な指示を出せるようになります。

5.使う予定のない現金は銀行に預ける

現金をタンスや机の引き出しなどの家具に隠して保管している場合は、できるだけ早く銀行口座に預けましょう。家具の中に保管されている現金は、泥棒や空き巣、持ち逃げなどのリスクが高いです。

日常生活で必要となる最小限の現金のみを手元に置き、それ以外の現金はすべて銀行で適切に管理することが、資産を守る安全な方法です。

遺品整理で親族や業者にネコババされた場合の対処法5つ

遺品整理で親族や業者にネコババされた場合の対処法5つ

遺品整理でネコババされた場合は、以下の対処方法があります。

  1. 証拠集めをする
  2. 通帳をネコババされた場合は金融機関に連絡する
  3. 警察に相談する
  4. 弁護士に相談する
  5. 消費者センターに相談する

速やかに対処することで、被害を最小限に抑えられます。

証拠集めをする

ネコババの被害に遭った場合は盗まれた物の一覧を作成し、品物の特徴や購入時期、おおよその金額なども記しましょう。証拠集めの際は、目撃した人や関係者から具体的な状況や時間帯について、丁寧に話を聞き取ることが大切です。

証拠資料として建物や周辺の防犯カメラの映像、現場の状況や被害に遭った物の写真などをできるだけ多く収集することをおすすめします。

証拠資料は、実際に何が起きたのかを正確に理解し、時系列に沿って事件を把握するのに役立ちます。警察による調査の妨げにならないよう十分に注意を払いながら、必要な情報をできるだけ詳しくメモや写真で記録しておきましょう。

通帳をネコババされた場合は金融機関に連絡する

クレジットカードやキャッシュカードを紛失・盗難された場合、速やかに取引銀行やカード発行会社に電話連絡することが重要です。

迅速な連絡は、被害を最小限に抑える効果的な対策方法です。連絡が遅れるほど第三者による不正利用のリスクが高まり、金銭的な被害が拡大する可能性があります。

カードの利用停止手続きは、今後の被害を防ぐために必ず実施してください。カード会社への連絡時には、紛失または盗難が発生した日時や正確な場所、詳細な状況についてできるだけ明確に説明しましょう。

警察に相談する

遺品をネコババされた場合、まず警察に相談することが重要です。証拠と一緒に被害届を警察署に提出すれば、警察は詳しい状況確認をおこなったうえで捜査を開始し、必要に応じて容疑者の特定と逮捕に向けて動きだします。

ただし、提出された証拠が不十分である場合や、状況説明が曖昧な場合には、被害届が受理されないことがあります。

このような事態を避けるためにも、できるだけ具体的な証拠を集めましょう。被害届の受理を確実にするためには、証拠を丁寧に整理し直すか、経験豊富な弁護士に相談することがおすすめです。

弁護士に相談する

ネコババの問題を解決するためには、専門的な法律知識を持つ弁護士に相談することが効果的です。

弁護士は法的な代理人として、被害状況の確認から返金交渉、さらには警察への被害届の提出や裁判所での法的手続きまで、あらゆる必要な対応をサポートしてくれます。

特に経験豊富な弁護士であれば、類似案件の処理経験を生かして、相手との交渉においても説得力のある主張が可能です。ただし、弁護士費用は数十万円単位と高額になる場合があります。そのため、実際の被害額・返金可能額に対して見合うかどうかを検討したうえで、依頼するかどうかを判断しましょう。

消費者センターに相談する

消費生活センターでは、さまざまな相談を専門の相談員が無料で受け付けています。相談内容に応じて、関係機関との連携や法的なアドバイスもおこなっており、適切なサポートをしてくれます。

遺品整理でトラブルが発生した際には、状況に応じて消費生活センターを活用するとよい解決策が見つかるでしょう。特に料金や契約内容、サービスの質に関する問題については、専門家による適切なアドバイスを受けることで、円滑な解決につながります。

ネコババしない遺品整理業者を選ぶコツ

ネコババしない遺品整理業者を選ぶコツ

遺品整理業者への依頼を検討しているのであれば、信頼できる業者を見極めることが大切です。業者を選ぶにあたり、以下2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 具体的な見積もりを詳しく取る 
  • 実際の利用者による口コミを丁寧に確認する

信頼できる業者に依頼すれば、ネコババされる心配をせずに遺品整理を進めてくれます。

複数の業者から具体的な見積もりを取ると、料金体系やサービス内容を詳細に比較および検討が可能です。見積もりは基本的に無料なので、業者選びに必要な情報を効率的に入手できます。

ただし、他社と比べて見積もり金額が著しく安い業者は、サービスや信頼性に問題がある可能性が高いため、選定の際は慎重に判断しましょう。

もうひとつ重要なのは、実際の利用者による口コミのチェックです。

過去にサービスを利用した人の具体的な評価を確認すれば、業者の実績や評判を客観的に把握できます。特にサービスに関する不満や、問題点を指摘する評価が見られる業者は避けましょう。

あらゆる情報を総合的に判断したうえで、業者を選定してください。

遺品整理でのネコババについてまとめ

遺品整理でのネコババについてまとめ

遺品によっては金銭的な価値があるため、ネコババが起こることは十分に考えられます。不正な持ち出しの被害に遭わないように、事前に十分な対策をすることが大切です。可能であれば、遺品整理の現場に立ち会うようにしましょう。

遺品整理の立ち会いが困難な方は、経験が豊富な山本清掃にご相談ください。一般廃棄物収集運搬業を取得しており、法律に沿って適切に遺品の整理・処分に努めます。

お客様の希望を最優先に、丁寧な作業を心がけています。料金や作業内容、日程など小さな質問でもメール電話LINEで、お気軽にお問い合わせください。

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