「遺品整理業者の中にはやばい業者も多いと聞くけど、実際にどうなの?」と、疑問を持っている人もいるでしょう。
遺品整理業者の大部分は信用できる業者である一方で、悪徳業者も一部ですが存在することは事実です。悪徳業者に依頼してしまうと、盗難被害や高額請求など法的トラブルにつながることも少なくありません。
やばい遺品整理業者に依頼するのを避けるためには、事前に見分け方を把握することが重要です。
本記事では、やばい遺品整理業者の見分け方について紹介します。依頼すると起きやすいトラブルや、実際に遭遇してしまった場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
やばい遺品整理業者に依頼すると起こるトラブル5選
やばい遺品整理業者に依頼すると起こるトラブルとして、主に以下の5つがあります。
- 盗難被害にあう
- 高額請求される
- 作業品質が低い
- しつこく営業される
- 不法投棄をする
それぞれ詳しく解説します。
盗難被害にあう
遺品整理中に故人の貴重品や高価な遺品を、勝手に持ち去るケースが報告されています。とくに立ち会いなしで作業する場合は、誰も見ていないことを理由に、盗難をするケースも少なくありません。
中には「処分すべき」と嘘を言って、強引に持ち去ろうとする業者もいるくらいです。
遺族が故人の所有物を把握しきれていない場合、被害に気付くのが遅れることもあるでしょう。盗難が起きないようにするには貴重品を事前に確認し、立会いの下で業者に整理してもらうことが大切です。
高額請求される
最初に安い見積もり額を提示して、作業後に高額請求をすることも、悪徳業者に見られる手口のひとつです。
「予想よりも業務量が多く、時間がかかった」と嘘を付き、不当な追加費用を要求します。
作業後に高額請求をされると、断るのが難しい人も多いでしょう。悪徳業者は断りにくい心理を突いて、荷物を積んでから請求をします。
対照的に、良心的な業者の場合は追加料金が発生するとしても、事前に確認を取ってくれます。
見積もりの段階で相場よりも極端に安い金額を提示された場合は、安易に依頼しないことが大切です。
作業品質が低い
適切な方法で遺品整理をしてくれない悪徳業者もいます。
たとえば、家具や家電を屋外に持ち運ぶ際に一般的に設置する養生を、悪徳業者の場合はしない可能性があります。養生をしないと遺品を持ち運んだ際に誤って、壁や床を傷付けてしまいかねません。
ほかにも、遺産に関する書類や貴重品を雑に扱われることもあるでしょう。遺品を雑に仕分けした結果、廃棄されたり破損されたりするケースも少なくありません。
大切な遺品を丁寧に取り扱ってもらうためにも、事前に信頼できる業者か見極めることが大切です。
しつこく営業される
悪徳業者の場合は、見積もり後に契約を迫ってくる可能性があります。営業のやり口として挙げられるパターンの例は、以下のとおりです。
- 威圧的な態度で契約を迫ってくる
- 「今だけ特別価格で対応します」と急かしてくる
- 契約するまで長時間自宅に居座ろうとする
悪徳業者は契約のためなら手段を選びません。とくに高齢者や女性は狙われやすく、自宅という密室で逃げ場を失い、契約せざるをえない状況に陥ることもあるでしょう。
やむなく契約してしまった場合は、警察や消費者生活センターなどに相談すれば、取り消しできる可能性があります。
不法投棄をする
回収した遺品を山林や空き地などに捨てる悪徳業者もいます。本来、不要になった遺品は自治体の規則に沿って適切に処分すべきです。しかし、悪徳業者は手間と費用を省くため不法投棄することがあります。
悪徳業者が不法投棄をした場合に起こりうる事態として、依頼主も違法行為に加担したとみなされることです。たとえば、故人の所有物に名前が書いてあったものが捨てられた場合、遺族に責任が問われ、罰金や処罰を受けることもあります。
やばい遺品整理業者の見分け方5選
悪徳な遺品整理業者を見分ける方法として、以下の5つを把握しておきましょう。
- 一般廃棄物処理の許可を得ているかどうか確認する
- ホームページの有無や情報量の多さで確認する
- 過去の行政指導歴や反社会勢力との関わりを確認する
- スタッフの対応を確認する
- 見積もりの内容に問題がないか確認する
信頼できる遺品整理業者を見つけるためにも、必ずお読みください。
一般廃棄物処理業の許可を得ているかどうか確認する
遺品整理業者を探す際は、必ず「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得していることを確認しましょう。
一般廃棄物収集運搬業は家庭ごみを収集運搬し、処理をする業務のことで、各自治体から許可を得た業者のみが認められています。法律上、遺品を含めた不用品の回収は許可がなければできません。
許可を取得せずに不用品の回収をしている業者は、違法業者とみなされます。
一般廃棄物収集運搬業を取得しているかどうかは、各自治体のホームページで確認できます。また、遺品整理士の資格だけでは不用品の回収は認められない点も、理解しておきましょう。
ホームページの有無や情報量の多さで確認する
悪徳業者の特徴としてホームページが存在しなかったり、あったとしても情報量が少なかったりすることも挙げられます。ホームページの情報が充実していない業者は、原則選ばないようにしましょう。
ホームページがある業者の場合は、以下の情報が掲載されているか確認してみてください。
- 住所や連絡先が明記されている
- 料金形態が明確である
- 実績が掲載されている
- お客様の声が掲載されている
とくに、ホームページに住所や連絡先が載っていない業者は避けましょう。トラブルが起きたらすぐに消せるようにして、証拠隠滅を図る可能性があるためです。
信頼できる業者に依頼する際は、ホームページの内容が充実していることを確認しましょう。
過去の行政指導歴や反社会勢力との関わりを確認する
トラブルを最小限に抑えるには、行政指導歴も確認してください。
行政指導歴は行政のホームページで業者名を検索することで、確認できます。過去に指導や処分を受けた業者は法令遵守の意識が低い可能性があるため、依頼しないようにするのが適切です。
同時に反社会勢力との関わりがないかも確認しましょう。反社会勢力が大元の業者は強引に契約を迫ったり、貴重品を勝手に持ち去ったりするリスクがあります。
気になる業者があった場合、依頼する前にネガティブなニュースがないか確認しておきましょう。
スタッフの対応を確認する
スタッフの対応が丁寧かどうかも見分けるポイントとして重要です。
信頼できる業者であれば、問い合わせに対して丁寧な対応をしてくれます。一方、悪徳業者の場合は説明が曖昧で、適当に対応される傾向にあります。
悪徳業者かどうか判断する際は、まず電話やメールでの対応を確認しましょう。費用や作業内容についての説明が明確でわかりやすければ、誠実に対応してくれる業者と判断できます。
わからないことがあれば質問をし、納得がいけばその業者に依頼しましょう。
見積もりの内容に問題がないか確認する
見積もりの内容に納得ができるかどうかで判断することも大切です。
見積書を確認し、作業項目ごとの費用が明記されているかを確認しましょう。「作業一式」のように曖昧であれば、どの作業にいくら費用が発生しているか聞いてみてください。回答が曖昧で疑問点が解消できない場合は、依頼するのをやめたほうがいいでしょう。
他にも、提示された金額が相場とかけ離れていないことも重要なポイントです。安すぎる業者に依頼すると、作業後に高額請求をされる可能性があるためです。複数の業者に相見積もりを取れば、遺品整理の適性価格が見えてきます。
複数の見積書を比較することで、極端に安い業者を割けられるようになります。
やばい遺品整理業者に依頼してしまった場合の対処法4選
もし悪徳業者に依頼してしまった場合は、高額の費用を支払う前に以下の対処法を取りましょう。
- 見積もり・領収書など書面の発行を依頼する
- キャンセルする
- 消費生活センターに相談する
- 警察に連絡する
ひとつずつ解説します。
見積もり・領収書など書面の発行を依頼する
依頼する前に、見積書や領収書などの書面を必ず発行してもらいましょう。
書類を残すことで、トラブルがあった際に証拠として活用できるためです。信頼できる業者であれば、見積書や領収書などを業者側から積極的に発行してくれます。
発行してほしいと言っても拒否される場合は悪徳業者の可能性があるため、即座にキャンセルをしましょう。もらった書類は法的措置に備えて、コピーして保管することをおすすめします。
キャンセルする
「依頼した遺品整理業者がやばい」と気付いたら、すぐにキャンセルしましょう。キャンセルをした際、キャンセル料や違約金の話を持ち出す可能性がありますが、慌てる必要はありません。
契約してから8日以内であればクーリング・オフ制度が適用されるため、無条件で契約の取り消しができます。適用されれば、キャンセル料も違約金も支払わなくても問題ありません。
仮に業者がキャンセルを拒否してきた場合は、消費者センターや弁護士に相談してみてください。クーリング・オフは適用できる期限が明確に決められているため、早めにキャンセルすることが大切です。
消費生活センターに相談する
遺品整理業者とトラブルがあった場合、消費生活センターに相談するのもひとつの手です。消費生活センターは消費者と事業者の間でトラブルが起きた際に、具体的な解決策を提示してくれる機関です。
「188」と入力して電話をかけることで、近くの消費生活センターにつながります。悪徳業者とのトラブルについて質問することで、法的な観点でアドバイスをもらえるでしょう。
相談する際はトラブルの状況を伝えるためのメモや、見積書・領収書などの書類を用意するとスムーズに進められます。
警察に連絡する
悪徳業者が脅迫めいた行動をしてきた場合は、警察に通報してください。とくに、見積もり後に長時間居座られたり契約を強要されたりする状況は、法的な問題に該当する可能性があります。
あらかじめ証拠を残しておくと、警察に通報しやすくなります。スマートフォンやボイスレコーダーなどで会話を録音しておけば、有力な証拠となるでしょう。
違法行為と感じたら、早急に警察に相談することが大切です。
やばい遺品整理業者のまとめ
遺品整理業者の中には残念ながら、悪徳業者が一定数存在します。悪徳業者に依頼してしまうと盗難被害や高額請求、不法投棄などのトラブルに見舞われる可能性があるため、未然に避けることが重要です。
最後にあらためて、悪徳業者の見分け方を紹介します。
- 一般廃棄物処理の許可を得ているかどうか確認する
- ホームページの有無や情報量の多さで確認する
- 過去の行政指導歴や反社会勢力との関わりを確認する
- スタッフの対応を確認する
- 見積もりの内容に問題がないか確認する
とはいえ、「信頼できる業者かどうか自分だけでは判断できない」という人もいるでしょう。業者選びにお悩みの人は、京都市の一般廃棄物収集運搬業を保有している山本清掃にご相談ください。
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