「故人の遺品を整理しているけど、まだ使える物を捨てるのはもったいないな……」「どうにかリサイクルできないだろうか?」と悩んでいませんか。
一番簡単なのは、すべてをごみとして処分する方法です。しかし、リサイクルを考えて遺品整理を進めれば、処分にかかるお金を大幅に抑えられるだけでなく、ごみの量も減らせて環境にも優しい取り組みになります。故人が大切に使っていた物を、誰かにまた使ってもらえると思うと、心も少し軽くなるのではないでしょうか。
本記事では、遺品整理で出た不用品をリサイクルする方法と、業者に任せるメリットについて詳しく解説します。リサイクルは決して手間がかかることではないため、自分の状況に合った最適な方法を見つけてみてください。
目次
遺品整理の不用品をリサイクルする方法7選

遺品整理で出た不用品は以下の業者や店舗、サービスを活用すれば、リサイクルしながらコスト削減ができます。
- 自治体で回収してもらう
- リサイクルショップに持ち込む
- 質屋に持ち込む
- フリマアプリで売却する
- 欲しい人に譲る
- 不用品回収業者を利用する
- 遺品整理業者を利用する
それぞれかかる費用や手間、処分までの時間が異なるため、遺品の種類や量、状況に合わせて選びましょう。
自治体で回収してもらう
自治体では、家電リサイクル法の対象商品や資源ごみなどを回収しています。家電リサイクル法の対象となるのは、以下の4品目です。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
紙類や缶、ビン、ペットボトルなどの資源ごみも、リサイクルされる仕組みになっています。
自治体のサービスを利用する最大のメリットは、信頼性が高く、費用も比較的安く抑えられることです。ただし、回収日や回収場所が決まっているため、急いで処分したい場合や大量の遺品がある場合には、不便に感じることもあるでしょう。
時間に余裕があり、環境に配慮した処分方法を選びたい人におすすめの方法です。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップで遺品を売れば、お金を受け取れるのでコスト削減につながります。ただし、壊れた物や古すぎる物の回収・処分は基本的におこなっていないため、持ち込む前に自分で選別する必要があります。
特に家電に関しては、製造から5年以上経つと値段がつきにくくなり、10年以上経つとたとえ人気商品でも買取りはしてもらえません。買取りできない物も引き取ってくれるお店もあるものの、その場合は処分費用がかかることがあるので、事前に確認しましょう。
時間に余裕がある人は、家電専門店や家具専門店、古着屋など、それぞれの専門店に頼むと、より高く売れる可能性があります。反対に、急いで遺品整理を終わらせたい人や売れない物も一緒に処分したい人には、この方法は不向きといえるでしょう。
質屋に持ち込む
遺品の中に高価な宝石や貴金属、骨董品、高級時計、ブランド品などがある場合は、質屋を利用するのもひとつの手です。質屋とは、顧客が持ち込んだ品物を担保にしてお金を貸したり、買取りしたりするお店のことです。
注意点として、質屋は大型家具や古い家電、日用品などは対象外としていることがほとんどで、処分サービスも基本的にはおこなっていません。遺品の買取りでは、質屋でできることは限られているため、高価な品物がある場合に利用するとよいでしょう。
フリマアプリで売却する
フリマアプリを使えば、不要になった遺品を他の人に利用してもらえます。フリマアプリは自分で価格を決められるので、リサイクルショップに売るよりも高く売れる可能性があります。
ただし、梱包や発送に手間がかかり、いつ売れるか分からないのがデメリットといえるでしょう。特に注意が必要なのは、遺品であることを理解してくれる買い手を見つけなければならない点です。
トラブルが起きた場合、返金や返品の手続きは自分でおこなう必要があります。そのため、購入者とのやり取りは丁寧で誠実な対応を心がけることが大切です。
欲しい人に譲る
売れそうにない物の場合は、身近な人に譲るのも良い方法です。友人や家族、知人などに声をかけてみると、意外と喜んで引き取ってくれる人が見つかることがあります。引き取ってくれる相手が身近にいない場合は、地域掲示板を利用するのもおすすめです。
お金にはなりませんが、故人が大切にしていた物を誰かに使ってもらえれば、心の整理もつきやすくなるでしょう。
不用品回収業者を利用する
不用品回収業者は、部屋からの運び出しも業者がおこなってくれるので、処分したい物が多いときや重い家具・家電を捨てたいときに便利です。
一方で、業者によっては遺品を「処分する物」として扱うため、故人の思い出の品を丁寧に扱ってもらえない可能性があります。大切な遺品を丁寧に扱ってほしい場合は、後述する遺品整理専門の業者を選ぶことをおすすめします。
遺品整理業者を利用する
遺品整理業者は、買取りだけでなく仕分け、処分、部屋の掃除までまとめておこなってくれる、遺品整理を主としている業者です。ひとつの業者ですべて完結するので、いくつもの業者とやり取りする手間が省けるのが最大のメリットといえるでしょう。
特に故人が賃貸住宅に住んでおり早く退去しなければならない場合や、故人の家が遠方で何度も通うのが難しい場合に便利です。
遺品整理業者の多くは遺品の扱いに慣れているため、故人の思い出の品を丁寧に扱ってくれる点も安心できます。さらに、リサイクル可能な物は買取りしてくれるため、処分費用を抑えられる可能性もあります。
費用は他の方法より高くなることが多いものの、時間や労力、精神的な負担を考えると、トータルでは最もコストパフォーマンスが良い方法です。
【関連記事】京都市でおすすめの遺品整理業者10選!選び方や料金相場について解説
遺品整理業者にリサイクルを任せるメリット4つ

遺品整理業者に依頼することで得られる主なメリットは、以下の4つです。
- 精神的負担が軽くなる
- 手間がかからない
- 買取と処分が一度にできる
- オプションがある
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
精神的負担が軽くなる
遺品整理がつらいと感じているときは、無理せず業者に頼むのがおすすめです。一人で作業すると、一つひとつの遺品と向き合わなければならず、故人との思い出がよみがえって精神的に落ち込むことがあります。業者にすべて任せられれば、そうした精神的な負担から解放され、気持ちが楽になります。
また、重い家具や家電なども業者が運んでくれるので、体への負担もなく安心して任せられるのもうれしいポイントです。
故人を偲びながらも、前向きに遺品整理を進めたい人には、プロの力を借りることをおすすめします。
手間がかからない
業者に頼めば、片付けにかかる手間を大幅に減らせます。遺品整理とごみの処分を合わせても、その日のうちに終わることがほとんどです。
それに対し、ひとりで作業すると部屋の広さや物の量にもよるものの、2〜3日以上かかることも珍しくありません。手間を省いて早く終わらせたいなら、業者に頼むのが賢い方法といえるでしょう。
さらに、遠方に住んでいる場合でも依頼できるので、何度も現地に足を運ぶ必要がなくなるのも便利なポイントです。
買取と処分が一度にできる
遺品には貴重品だけでなく、大きな家具や家電も含まれており、すべてが再利用できるわけではありません。遺品が多い場合は、買取りと処分の両方をおこなってくれる遺品整理業者に依頼するのが最も効率的です。
買取金額を処分費用から差し引いてもらえるため、トータルの費用を抑えられる可能性もあります。「これは売れるのかな?」と迷う物があれば、まずは業者に相談してみると良いでしょう。
オプションがある
遺品整理業者には、依頼者の負担をさらに減らすための便利なオプションサービスがあります。多くの業者が対応しているオプションサービスは、以下のとおりです
- 清掃
- 消臭
- 遺品のリサイクル・寄付
これらのオプションは、自分の状況に合わせて選べます。業者を選ぶ際は、こうしたアフターサービスの内容も確認しておくとよいでしょう。
充実したサポート体制がある業者なら、予想外のトラブルにも柔軟に対応してもらえて安心です。
遺品整理を依頼する業者の選び方4選

遺品整理業者を選ぶ際は、以下4つの選び方を押さえておけば、信頼できる業者を見つけられます。
- 必要な許可をもっている
- 相見積もりをとる
- 口コミを確認する
- 対応が丁寧である
それぞれ詳しく見ていきましょう。
必要な許可をもっている
遺品整理で出たごみは「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者でないと回収できず、法律上ごみを処理できません。必ずこの許可を持っている業者を選びましょう。許可を持っていない業者でも、許可のある業者に委託している場合は問題ありません。
許可があるか事前に確認するには、業者のホームページをチェックしてみてください。自治体のホームページでは、一般廃棄物収集運搬業を取得している事業者のリストを公開しているため、こちらを確認するのもおすすめです。
誤って許可を保有していない業者に依頼すると、後々大きなトラブルにつながりかねないため、必ず確認しておきましょう。
相見積もりをとる
遺品整理業者を選ぶ際は、必ず3社以上から見積もりを取るようにしましょう。基本的には、物の量や部屋の広さで金額が変わりますが、業者によっても価格設定に違いがあります。
相見積もりをすれば、同じサービス内容でもできるだけ安い業者を選べるので、費用を抑えたい人には特におすすめです。
また、見積もりの際に追加料金の有無や、基本料金に含まれている作業内容を詳しく確認することも大切です。見積もりは無料でおこなっている業者がほとんどなので、気軽に依頼してみましょう。
口コミを確認する
良い業者を選ぶには、サービスを利用した人の口コミをチェックするのが効果的です。例えば「スタッフの対応が丁寧だった」「予定より早く終わった」といった具体的な口コミは、信頼性が高いといえるでしょう。
反対に「追加料金を請求された」「遺品を雑に扱われた」といったネガティブな口コミが多い業者は避けたほうが無難です。最低でも、3社程度の口コミを比較して選ぶと良いでしょう。
対応が丁寧である
わからないことや気になることを質問した際に、丁寧かつ誠実に応対してもらえるか確認しましょう。作業内容や料金体系をしっかり説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いと言えます。
反対に、質問に対して曖昧な返答しかしない業者や、契約を急かすような業者は避けたほうがよいでしょう。
初回の問い合わせ時の対応で、ある程度その業者の質が分かるので、違和感があったら他社を検討してみてください。遺品整理は一生に何度もあることではないので、納得できる業者をじっくり選ぶことが大切です。
遺品整理にかかる費用

遺品整理にかかる費用は、部屋の間取りや物の量によって大きく変わります。一般的には、部屋が広いほど、また物が多いほど費用は高くなる傾向にあります。以下の表で、間取り別の料金相場をまとめてみました。
| 間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 3万円~ | 1~2名 | 1~3時間 |
| 1DK | 5万円~ | 2~3名 | 2~4時間 |
| 1LDK | 8万円~ | 2~4名 | 2~6時間 |
| 2DK | 9万円~ | 2~5名 | 2~6時間 |
| 2LDK | 10万円~ | 3~6名 | 3~8時間 |
| 3LDK | 15万円~ | 4~8名 | 5~12時間 |
| 4LDK以上 | 22万円~ | 4~10名 | 6~15時間 |
部屋の状態(清掃が必要か、エレベーターがあるかなど)によっても料金が変動するので、正確な金額を知りたい場合は、必ず見積もりを取りましょう。
【関連記事】一軒家での遺品整理の費用相場はいくら?高額になるケースと安くするポイントを解説
遺品整理で出た不用品のリサイクルについてまとめ

遺品整理で出た不用品をリサイクルすることで、処分する物の量を減らしたり処分費用を節約したりできます。
比較的状態が良い物品がある場合は、リサイクルショップやフリマアプリでの売却がおすすめです。お金になれば、遺品整理の費用を抑えられます。
急いで処分したい人や大量の遺品がある人は、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼しましょう。特に遺品整理業者なら買取りから処分、清掃まで一括で対応してもらえるので、精神的にも肉体的にも負担を大きく減らせます。
記事を参考に、自分に合った最適なリサイクル方法を見つけて、遺品整理を前向きに進めてみてください。
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