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遺品整理

遺品整理とハウスクリーニングの違いやサービスが必要な理由を詳しく解説

遺品整理とハウスクリーニングの違いやサービスが必要な理由を詳しく解説

遺品整理とハウスクリーニングは、どちらも住まいに関するサービスですが、目的や作業内容には大きな違いがあります。

遺品整理は故人の残された品を整理・仕分けし、遺族の意向に沿って処分や保管をおこなう作業です。一方のハウスクリーニングは、住居の衛生状態を保つためにおこなう専門的な清掃サービスです。

遺品整理とハウスクリーニングのどちらを依頼するかは、そのときの状況によって判断しましょう。必要な場合は、両方のサービスを組み合わせることで、より効果的に住居の整理・清掃ができます。

本記事では、遺品整理やハウスクリーニングのサービス内容や料金相場、業者を選ぶ際のポイントなどを説明します。サービスを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

遺品整理とハウスクリーニングの違い

遺品整理とハウスクリーニングの違い

遺品整理は故人の思い出の品や家具、書類などを丁寧に仕分けし、整理・処分をする作業です。

遺品整理を業者に依頼すると、基本的な清掃作業も同時におこなってくれる場合があります。しかし、頑固な汚れの除去や専門的な清掃作業は業務範囲外となることが多く、別途対応が必要です。

これに対してハウスクリーニングは、日常的な掃除では落としきれない汚れを、専門技術で清掃してくれるサービスです。具体的には、以下の汚れに対応してくれます。

  • キッチンの油汚れや焦げ付き
  • 浴室のカビや水垢、石鹸カスの付着
  • 床材や壁紙に付着した染みや経年劣化による変色 など

そのため、住居全体を清潔な状態に戻したい場合は、ハウスクリーニングが適しています。

ただしハウスクリーニング業者は清掃に特化しており、遺品の整理や処分は原則として業務範囲外です。

遺品整理と住居の本格的な清掃の両方が必要な場合は、両サービスができる業者を選ぶか、それぞれの専門業者に個別に依頼すると良いでしょう。

遺品整理時にハウスクリーニングが必要な理由3つ

遺品整理時にハウスクリーニングが必要な理由3つ

遺品整理をおこなう際、故人の思い出が詰まった住まいをきれいな状態に保つことは大切です。

ここでは、遺品整理時にハウスクリーニングが必要となる理由を3つ紹介します。

  1. 新たに住む人が快適に暮らせるようにするため
  2. 賃貸や売却に出したときの需要を高めるため
  3. 遺品整理をスムーズに進められるようにするため

詳しく見ていきましょう。

新たに住む人が快適に暮らせるようにするため

故人が住んでいた家にご家族が引き続き住む場合は、ハウスクリーニングを実施することをおすすめします。

新しい生活を始めるにあたりキッチンやトイレ、浴室などの水回りの設備は入念な清掃が必要です。床や壁の汚れも完全に除去すれば、快適な生活空間を実現できます。必要に応じて壁紙の張り替えなども検討すると良いでしょう。

なお、特約付きの保険に加入している場合、ハウスクリーニングに関わる費用の一部または全額が保険でカバーされる可能性があります。事前に保険の契約内容を確認しておきましょう。

賃貸や売却に出したときの需要を高めるため

物件を賃貸に出したり売却したりする際は、部屋を清潔で快適な状態に保つことが重要です。物件の第一印象は、契約の成否や価格交渉に大きな影響を与えることがあります。ハウスクリーニングを実施すれば、内見に来られる人に好印象を与えられます。特に水回りやフローリング、壁紙、換気扇などの状態が良好であることは、物件の価値を大きく向上させる要因といえるでしょう。

反対に、清掃が不十分で賃貸を開始すると、入居前からあった汚れと入居後に付いた汚れの区別が困難になる可能性があります。退去時の原状回復をめぐり、借主とトラブルに発展するリスクがも考えられます。そのため、入居前には徹底的な清掃をおこない、写真の記録を残しておくことがおすすめです。

遺品整理をスムーズに進められるようにするため

家の中に物が大量に溜まり、いわゆる「ごみ屋敷」状態になっている場合、物の仕分け作業が思うように進みません。限られたスペースでの作業は、遺品整理の進行に支障をきたす可能性が高いです。

ごみ屋敷の状態では、衛生面や安全面での問題も生じやすくなります。埃や汚れの蓄積により、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。また、積み重なった物の落下による危険性も無視できません。

このような状況を改善するために、ハウスクリーニングが有効です。適切な清掃と整理によって作業に必要なスペースが確保され、清潔で安全な環境で遺品整理を進められます。

遺品整理時のハウスクリーニングが難しいケース

遺品整理時のハウスクリーニングが難しいケース

室内で故人の発見が遅れた場合、清掃に際して専門の特殊清掃が必要です。通常のハウスクリーニングでは、特殊な汚れを完全に取り除くことは困難であり、衛生面での安全性も確保できません。そのため、専門的な知識と経験を持つ業者による対応が必要です。

特殊清掃では専門的な設備を用いて汚れを徹底的に取り除き、除菌処理と消臭作業も同時におこなえます。

費用面を考慮する場合、特殊清掃と遺品整理の両方に対応している専門業者に依頼することがおすすめです。一括で依頼することで作業の効率化が図れ、コスト削減につながる場合があります。

遺品整理とハウスクリーニングを業者に依頼するメリット3つ

遺品整理とハウスクリーニングを業者に依頼するメリット3つ

ご自身で遺品整理やハウスクリーニングをおこなうのは、心理的・身体的ともに大きな負担がともないます。しかし、専門業者に依頼すれば以下のメリットが得られます。

  1. 作業が早く終わる
  2. 一緒に依頼するとコスト削減できる
  3. 体力・精神的負担が軽い

作業をより円滑に進めるために、専門業者への依頼を検討してみてください。

作業が早く終わる

遺品整理とハウスクリーニングは、効率的な作業の進行と心理的な負担の軽減のために、一緒におこなうことがおすすめです。2つの作業を同時に実施すれば、作業時間を大幅に短縮できる可能性があります。遺品の量が少なければ、遺品整理からハウスクリーニングまでのすべての作業工程を1日で完了できるでしょう。

反対に、遺品整理やハウスクリーニングを後回しにしてしまうと、以下の問題が発生する可能性があります。

  • 心の整理がいつまでもできない
  • 税金の支払期限を過ぎて、余計な手間や費用が発生する
  • 不快な臭気や害虫が発生する

作業の開始が遅れるほど、汚れがこびり付いて除去が困難になり、作業時間が延長したり追加費用が発生したりします。

遺族の心身の健康を守るためにも、遺品整理とハウスクリーニングは可能な限り早くおこないましょう。

一緒に依頼するとコスト削減できる

遺品整理とハウスクリーニングを同じ業者に依頼するとセット割引が適用され、費用を大幅に抑えられる場合があります。できるだけ費用を抑えたい人は、一括での依頼を検討してみてください。

一括依頼には、コスト削減以外のメリットもあります。複数の業者との連絡や作業日程の個別調整などの手間から解放され、業者同士の引き継ぎやトラブルのリスクも大幅に軽減されます。特に急ぎの引越しや物件の引き渡し期限が迫っている、また時間的な制約がある人にとって、最適な解決策となるでしょう。

体力・精神的負担が軽い

遺品の仕分けから清掃に至るまでの一連の作業を一人でおこなうのは、精神的な負担が大きく、体力的にも重労働です。特に故人との思い出の詰まった品を整理する際には、一つひとつの品に対して慎重な判断が必要となり、予想以上に作業が長引くこともあります。

専門業者に依頼すれば、効率的な作業計画のもとで整理が進められ、作業全体の進行がスムーズになります。専門家による適切なサポートを受けることで、精神的・身体的な負担を大幅に軽減できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

遺品整理でハウスクリーニングを依頼した際にかかる費用

遺品整理でハウスクリーニングを依頼した際にかかる費用

ハウスクリーニングの料金は、掃除が必要なスペースの数や広さ、清掃内容によって変動します。部屋の種類や間取りによって必要な作業量が異なるため、料金も幅広く設定されています。具体的なハウスクリーニングの費用相場は、以下の表を参考にしてください。

部屋の広さ 作業費用
1R・1K 14,000~25,000円
1DK~1LDK 18,000~40,000円
2DK~2LDK 20,000~55,000円
3DK~3LDK 28,000~72,000円
4DK~ 33,000円~

遺品が多かったり掃除が必要な設備があったりする場合は、標準的な料金よりも高額になる傾向があります。汚れの程度や作業の難易度によっても、料金は変動します。

業者に依頼する際は複数の業者に見積もりを取り、サービス内容や料金を十分に比較・検討しましょう。

ハウスクリーニングもできる遺品整理業者の選び方4つ

ハウスクリーニングもできる遺品整理業者の選び方4つ

ハウスクリーニングも対応可能な、遺品整理業者を選ぶ際のポイントを4つ解説します。

  1. 専門機材が充実している
  2. 見積もりが明確
  3. 口コミが良い
  4. 一般廃棄物収集運搬業など必要な許可を保有している

ポイントを踏まえて、慎重に業者を選定しましょう。

専門機材が充実している

ハウスクリーニングは、業者の技術力と清掃機材の性能に大きく左右されます。特に高性能な洗浄機材や最新の除菌・消毒技術を適切に備えているかどうかは、業者選びにおいて重要な確認ポイントといえるでしょう。

清掃業者を選ぶ際には、使用する洗剤や道具の種類、スタッフの研修体制などを詳しく確認することをおすすめします。

一般家庭では難しい清掃をするためには、最新設備への投資はもちろん、適切に活用できる技術と経験を持った業者を選ぶことが重要です。

見積もりが明確

業者を選ぶ際は、必ず事前に見積もりを取得してください。見積もりを取得すれば予算管理がしやすくなり、追加料金をはじめとした後々のトラブルを防げます。

見積もりを取る際は、作業内容ごとに料金が明確に記載されているかを確認しましょう。また、交通費や出張費、駐車料金などの追加料金が明確に提示されているかも重要です。特に遠方からの訪問を依頼する場合、費用が大きく変わる可能性があります。

なお、見積もりで極端に安価な料金を提示された場合は、依頼するのは避けましょう。作業後に予期せぬ追加請求をされる可能性があります。相場を把握したうえで、適正な価格帯の業者を選びましょう。

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優良な遺品整理業者の選び方や見分けるコツを詳しく紹介

口コミが良い

ハウスクリーニングや遺品整理の業者を選ぶ際は、まず会社のホームページで過去の口コミや実績を確認することが大切です。信頼性の高い業者を見分けるためには、実際にサービスを利用した人からの評価を慎重に確認する必要があります。

信頼できる業者は口コミの評価が良く、過去の作業実績を写真付きで紹介しています。また、作業内容や料金体系が明確に示されており、問い合わせへの対応も迅速かつ丁寧です。

業者を選ぶ際は顧客からの評価やレビューを十分に参考にしたうえで、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。それぞれの対応の仕方や提案内容を比較検討してから、依頼先を決めることをおすすめします。

一般廃棄物収集運搬業など必要な許可を保有している

遺品整理においてごみの廃棄や不用品の買取りをおこなう場合、一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可などの、法律で定められた許可が必要です。法律で定められた許可を保有していない業者は違法であり、不法投棄や高額請求といったトラブルの原因となりかねません。

一般廃棄物収集運搬許可は自社で許可を持たず、保有している他の業者から委託を請けているケースもあります。依頼前に必ず業者のホームページで許可証の画像や許可番号を確認しましょう。不明な点があれば、直接問い合わせることをおすすめします。

遺品整理時のハウスクリーニングのまとめ

遺品整理時のハウスクリーニングのまとめ

遺品整理とハウスクリーニングは、それぞれ異なる専門性を持つサービスです。遺品整理時のハウスクリーニングは、故人の思い出が詰まった空間を丁寧に整理し、清潔な状態に戻す重要な作業です。専門業者に依頼することで、遺品の仕分けから清掃まで一括して対応してもらえるため、遺族の精神的・肉体的な負担を軽減できます。

それぞれの状況や必要性に応じて最適なサービスを選択することで、作業を円滑かつ効率的に進められます。本記事を参考に、自身の状況に合った最適なサービスを選択してみてください。

遺品整理ハウスクリーニングの依頼の際は、豊富な実績を持つ山本清掃にぜひご相談ください。山本清掃は、環境省が厳格な基準に基づいて認定する「優良認定事業者」として、高品質なサービスと確かな信頼性を保証します。不明な点や気になることがありましたら、メール電話LINEで、気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、お客様の状況に合わせて丁寧に対応させていただきます。

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