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遺品整理で捨ててはいけないもの14選!注意点や起こりうるトラブルまで詳しく解説

遺品整理で捨ててはいけないもの14選!注意点や起こりうるトラブルまで詳しく解説

遺品整理を始めるとき、捨てるものと捨ててはいけないものとの違いがわからず戸惑う人は多いのではないでしょうか。

捨ててはいけないものまで捨ててしまうと、遺産分割の際に遺族間でトラブルに発展してしまいます。また、遺品整理がスムーズに進まず余計に時間がかかってしまうでしょう。

本記事では、遺品整理で捨ててはいけないものについて、理由も含めて詳しく解説します。大切なものを間違って処分してしまわないための注意点や、起こりうるトラブルについても詳しく紹介しています。これから遺品整理をおこなう予定の人は、ぜひ参考にしてください。

遺品整理で捨ててはいけないもの14選!理由も解説

 

遺品整理で捨ててはいけないもの14選!理由も解説

遺品整理で捨ててはいけないものを14個ピックアップしてみました。

  1. 遺言状やエンディングノート
  2. 現金
  3. 有価証券や保険証券
  4. 通帳・キャッシュカード類
  5. 貴重品・貴金属類
  6. 携帯やパソコンなど
  7. 身分証明書や各種手帳・健康保険証
  8. 請求書や支払い通知書・契約書・手紙など
  9. 借金やローンの明細
  10. 故人の仕事に関するもの
  11. レンタルやリースしているもの
  12. 写真や思い出の品
  13. 相続人が欲しがりそうなもの

理由も合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてください。

遺言状やエンディングノート

遺言状やエンディングノートは、故人の意思や財産分与について書かれている可能性が高いので、見つけても絶対に捨ててはいけません。

遺言書は大きく3つに分けられ、保管方法も異なります。

遺言書の種類 保管場所
公正証書遺言 公証役場
秘密証書遺言 公証役場
自筆証書遺言 自宅など

遺品整理で発見される遺言は「自筆証書遺言」です。発見した場合は家庭裁判所に持参し、検認を受ける必要があるため、勝手に開封してはいけません。

エンディングノートには法的拘束力がありませんが、多くの場合、故人の遺志が記されています。そのため、中身を確認してから遺品整理を進めるとよいでしょう。

現金

遺品整理を進めていくと、思わぬところから現金が出てくることがあります。現金はすべて相続の対象となるため、捨ててはいけないことはもちろん、勝手に使わないように注意しなければなりません。

遺品を捨てるときは現金などが残されていないかを丁寧に確認し、見つけたものはまとめておくとよいでしょう。衣類のポケットやタンスの引き出しなど故人が最後まで使っていたものはもちろん、仏壇などの引き出しも一つひとつ確認してください。

有価証券や保険証券

有価証券や保険証券は遺産となり、相続の対象となります。遺産分割後に名義変更などの手続きが必要となるため、大切に保管してください。

対象となる主なものは、以下のとおりです。

  • 株式
  • 国債
  • 投資信託
  • 土地の権利書
  • 保険証券

よくわからない書類はとりあえず捨てずにとっておき、落ち着いて時間が取れるときに丁寧に確認してから不要なものだけ捨てるとよいでしょう。

通帳・キャッシュカード類

故人の死後は銀行などが死亡の事実を把握した時点で、口座が一旦凍結されます。相続手続きが終われば解除されてお金が引き出せるようになりますが、その手続きの際に通帳やキャッシュカードが必要になることがほとんどです。

通帳やキャッシュカードがあれば、故人が持っている口座などを把握しやすくなります。遺品整理で通帳やキャッシュカード類を見つけたら、誤って捨てないように保管しておきましょう。

なお、近年はネット銀行の普及やペーパーレスにより、通帳を発行していないケースもある点は注意が必要です。口座の存在は把握しているものの、通帳が見当たらない場合は早急に銀行に問い合わせてみましょう。

貴重品・貴金属類

貴重品や貴金属類、高価な骨董品なども勝手に処分するとトラブルになる遺品のひとつです。高価なものは相続の対象になることがあります。また形見分けの品として遺族で分けることがあるため、親族間でトラブルになりやすいためです。

一見価値がないように見えるものも、故人が身につけていた貴金属類は形見として欲しがる遺族もいます。勝手に捨てたり売却したりせず一旦保管しておき、遺産分割の際にあらためて話し合いの場を設けるとよいでしょう。

携帯やパソコンなど

携帯やパソコン、タブレットなどの通信機器はデジタル遺品と呼ばれ、気をつけて処理したい遺品のひとつです。故人の交友関係を知り訃報を伝えるときにも役立つほか、職場からの貸与品などである可能性も否めないため、慎重に判断すべきです。

パスワードやロックなどで中身は簡単に確認できないでしょうが、電子マネーの残高やネット銀行の利用の有無、負債などの確認が必要です。電源が入っていなかったり壊れていたりするものも一旦保管しておき、あらためて判断するとよいでしょう。

身分証明書や各種手帳・健康保険証

故人が持っていた身分証明書や各種手帳・健康保険証なども、一旦捨てずに保管しましょう。手続きの際に返納が必要になったり、確認のために必要だったりする場合があるためです。

証明書の中には、自動的に失効するなど返納の義務がないものもあります。しかし、運転免許証などは偽造して悪用される心配があるため、死亡後のさまざまな手続きが終わったら返納しておくと安心です。

遺品整理と同時に手続きを進めると、混乱する可能性もあります。一旦保管しておき、相続の手続きが終わってから返納や処分などの手続きをおこなうとよいでしょう。

請求書や支払い通知書・契約書・手紙など

遺品整理中に未払いの請求書や支払い通知書、各種契約書などが出てきた場合も、一旦保管しておいてください。契約内容などの確認や解約等の手続きの際に必要なため、捨てると連絡先などがわからず処理が難しくなるからです。

相続手続きまでに日数がかかることも少なくないため、相続完了後までは保管が必要です。

保管しておくべき書類の例

  • 携帯電話の請求書
  • 各種サブスクリプションの契約
  • 光熱費の請求書
  • 家賃の支払通知書
  • クレジットカードの支払い明細 など

レンタル品やリース品などのほか、故人が利用していた定期購入なども請求書などから判明するケースがあります。とくに、日付が比較的最近のものや最近届いた書類などは必ずチェックしておきましょう。

借金やローンの明細

遺品整理の際に借用書やローン、クレジットカードのリボ払いなど、負債に関する書類が見つかった場合も捨てずに保管しておくことが大切です。負債も遺産に含まれるため、相続の有無に関わらず把握しておかなければなりません

借金やローンなどを含めた相続を放棄したい場合は、相続が発生してから3ヵ月以内に手続きしなければならないため、早急に確認が必要です。詳細を調べるのが困難な場合は、弁護士に相談するなどして早めに手続きをおこないましょう。

故人の仕事に関するもの

遺品の中に故人の仕事に関するものがある場合も、捨てずに保管してください。会社に貸与されたものなど、返却の必要があるものが含まれている可能性が高いからです。

仕事に関する資料なども、後になって会社から要求されたときにトラブルになるのを防げます。職場の同僚や上司などに確認に来てもらい、処分しても問題ないと判断された時点で廃棄などを検討するとよいでしょう。

レンタルやリースしているもの

故人の部屋に残されたレンタル品やリース品は返却の必要があることが多いため、捨ててはいけません遺品整理をおこなう前にレンタル品やリース品がないかを確認しておくと、スムーズに返却できます。

商品に記載があったりラベルなどが貼られていたりするものは、レンタル品やリース品の可能性があります。最近は家電などもサブスクリプションで利用できるものがあるため、処分する前に一つひとつチェックしておきましょう。

返却方法は提供元の会社ごとに異なるので、個別に対応していきましょう。返却の際は未払い料金の有無や、契約解除の手続きについても確認しておくと安心です。

遺品整理で出てきた鍵は、どのようなものであっても捨てないことが大切です。遺品整理が進むにつれて、鍵が必要な場面が出てくる可能性があるためです。

例えば、金庫の鍵を捨ててしまうと開錠作業のために業者を呼ばなければならなくなり、余計な費用がかかってしまいます。用途がわからない鍵があった場合も、遺品整理や相続が完了するまで保管しておくと、もしもの時に困ることが少なくなるでしょう。

写真や思い出の品

写真や故人の思い出の品は、無理に捨てる必要がありません。安易に捨ててしまうと復元が難しい場合もあるため、捨てたくないものは保管しておくのがおすすめです。

保存が難しかったり保管場所を確保できなかったりするときは、写真などでデータ化しておくと、その後の処理や保管がしやすくなります。

思い出の品は処分してしまうと二度と手に入らないため、捨てるかどうかの判断は慎重におこないましょう。また肩見分けに欲しいという遺族もいるので、遺品整理をする前に親族で確認や話し合いをしておくのがおすすめです。

相続人が欲しがりそうなもの

上述した物品に該当しないものの、相続人が欲しがりそうなものがある場合は、捨てずに保管しておきましょう。処分はいつでもできますが、一度捨ててしまうと二度と手に入らず後悔する可能性が高いからです。

もらい手が付く可能性があるものを、以下にピックアップしてみました。

  • ジュエリー
  • 家具
  • 家電
  • 雑貨品 など

まだ使えるものである場合は、相続人が引き取ってくれる可能性があります。判断に迷ったものや、遺品整理をおこなう人の一存では決められないものも一旦保管しておき、後日判断するとよいでしょう。

遺品整理で捨ててはいけないものを処分しないための注意点

遺品整理で捨ててはいけないものを処分しないための注意点

遺品整理で捨ててはいけないものをうっかり処分してしまうと、思わぬトラブルにつながることがあります。以下の3つに注意しながら進めてください。

  1. 細部までよく確認する
  2. 処分に迷ったら一旦保管しておく
  3. 作業をプロに依頼する

詳しく説明していきます。

細部までよく確認する

遺品整理をおこなうときは衣類のポケットや引き出しなど、細部までよく確認してから処分するかどうかを判断してください。うっかり捨ててはいけないものを処分してしまうと思わぬトラブルにつながったり、処理に多大な時間がかかったりしてしまう場合があるため、慎重に進めることが大切です。

捨ててはいけないものは至る所に散乱しており、一見しただけではわかりにくいもの、見つけにくいところに保管されているものもあります。「自分には必要ないから」と独断で捨てるのではなく、一旦中身を確認してから判断するようにしましょう。

とくに、故人が愛用していた品や貴重品などが収納されていた場所、普段から使っていたものなどはよく確認してから処分してください。

処分に迷ったら一旦保管しておく

必要かどうかわからないものや処分してもいいか迷った場合は、一旦保管しておくとよいでしょう。誤って処分してしまうと、トラブルや後悔につながる可能性が高いからです。

捨てるのはいつでもできるため、整理や相続が完了してから再考しても遅くありません

判断に迷ったら、一旦時間を置いて再度どうすべきか考えるのもおすすめです。とくに、復元や再発行が難しいものは無理して処分せず、できる限りそのまま保管しておくのがおすすめです。

作業をプロに依頼する

判断に迷うものがたくさんある場合や、処分すべきか判断できないという人は、遺品整理士などに整理を依頼するとよいでしょう。専門知識を持って遺品整理を進めてくれるので、捨ててはいけないものを処分する可能性が少ないからです。

また、短時間で遺品整理が進められるため、重要なものだけを自分で判断したいときや気持ちが落ち着かず自分で作業を進めるのが難しい場合にもおすすめです。

遺品整理の作業をすべて任せられるうえに、相談しながら作業の一部を依頼することも可能です。自分で整理するのは難しいと思ったら、プロの手を借りてみるとよいでしょう。

捨ててはいけないものを処分してしまったときに起こりうるトラブル

捨ててはいけないものを処分してしまったときに起こりうるトラブル

遺品整理で捨ててはいけないものを誤って処分してしまった場合、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

  1. 親族間で揉める
  2. 損害賠償が発生する
  3. 遺品整理がスムーズに進まない

ひとつずつ見ていきましょう。

親族間で揉める

遺品整理では、うっかり遺品を処分したことによって親族同士で揉めてしまうことも少なくありません。勝手に遺品を処分してしまうと形見分けができなくなったり相続がスムーズに進まなかったりして、親族間のトラブルに発展してしまうからです。

修復困難なほどのトラブルに発展してしまうケースも少なくないため、遺品整理は慎重に進めなければなりません。整理を始める前に親族間でしっかり話し合い、捨てるものと保管するものをきちんと仕分けてから作業に入るとよいでしょう。

損害賠償が発生する

処分したものによっては、損害賠償の請求へと発展しかねないケースもあります。

例えば、レンタル品やリース品を処分してしまうと、返却が遅れたことによる遅延損害金などが発生してしまいます。返却が必要なものがないか早めにチェックし、できる限り早期に手続きを進めることが大切です。

また、職場からの貸与品や重要書類を誤って処分した場合も、損害賠償の対象となりえます。パソコンや携帯電話などが貸与されている場合も多いので、必ず遺品整理を始める前にチェックし、早めに返却してください。

遺品整理がスムーズに進まない

捨ててはいけないものを処分してしまうと、遺品整理はスムーズに進みません。たとえば、鍵を捨ててしまうと金庫を開けられなくなります。また、通帳やキャッシュカード・保険証券などを捨ててしまうと必要な手続きをおこなうのに、余計な時間や費用が発生することが考えられます

作業をスムーズに進めるためにあらかじめ捨ててはいけないものをしっかり把握し、

間違って処分してしまわないように気をつけましょう。故人や遺族にとって大切だと思えるものは、とりあえず捨てずに保管しておくことも大切です。

遺品整理で捨ててはいけないものまとめ

遺品整理で捨ててはいけないものまとめ

遺品整理で捨ててはいけないものは、決して少なくありません。大切なものを間違って処分しないためにも、作業前に親族話し合いや直接遺品を確認するなどして、慎重に進めていくことが大切です。

誤って処分してしまうと遺品整理が進まなくなったり、損害賠償の請求へと発展したりする恐れがあります。故人や遺族によって残すべきものは異なるため、親族間でよく話し合って進めていくようにしましょう。

遺品が多すぎて整理作業が進まない場合や自分で作業するのが難しい場合は、遺品整理業者への依頼を検討してみてください。短時間で作業が済むだけでなく、仕分けから不用品の処分までを一任できるからです。

京都市にある山本清掃では、不用品回収だけでなく遺品整理業も承っております。故人が大切にされていた遺品を大切に取り扱いながら、遺品整理を進めていますので、困ったときは、ぜひ山本清掃にメール電話LINEにてご相談ください。

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