遺品整理は作業量が多いため「遺品整理を代行で依頼できないか?」と、気になる人は多いでしょう。
精神的にも肉体的にも負担となる作業であるため、代行してもらうことで楽に済ませられます。遺品整理の代行を依頼する際の選択肢となるのが、遺品整理業者や不用品回収業者です。
本記事では、遺品整理の代行サービスで依頼できる具体的な作業内容や、業者選びのポイントを解説します。費用相場も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
遺品整理の代行サービスで依頼できる基本的な作業内容

遺品整理を業者に依頼した場合、単に不用品を捨てるだけではなく、遺族の気持ちに寄り添いながら丁寧な対応してくれます。基本料金に含まれている標準的な作業内容を知っておくと安心です。
多くの業者が基本プランとして提供している主要なサービスは、以下の4つです。
- 遺品の仕分け
- 不用品の回収・処分
- 遺品の買取り
- 簡易清掃
ひとつずつ見ていきましょう。
遺品の仕分け
遺品整理ではまず、現地に残された膨大な遺品を残すべき物と処分する物に、丁寧に仕分けていきます。
写真や手紙といった思い出の品についても、遺族の意向を確認しながら慎重に取り扱います。自分たちでは判断がつかない物についても、プロのアドバイスを受けながらスムーズに仕分けられます。
不用品の回収・処分
不要な家具や家電、日用品などは業者が回収して適切に処分します。重量があり搬出が困難な大型の家具家電は、経験豊富なスタッフが壁や床を傷つけないように運び出してくれます。
大量の不用品が出た場合でも一括で引き取ってもらえるため、手間がかかりません。処分にともなう分別作業や運び出しの労力を大幅に削減できるため、遺族の負担は大きく軽減されるでしょう。
ただし、家庭から出る不用品を回収するには、業者が「一般廃棄物収集運搬業」の許可を保有していなければなりません。依頼した業者が許可を保有していないケースもあるため、問い合わせの前に業者のホームページなどで必ず確認しておきましょう。
遺品の買取り
まだ使える家電や家具、価値のある物品がある場合は、業者によってはその場で査定・買取りをしてもらえます。買取りの対象となる物品は、以下のように多岐にわたります。
- 製造年数が新しい家電製品
- ブランド品
- 骨董品
- 貴金属など
最終的に請求される遺品整理の作業費用と相殺するため、金銭的な負担を減らせます。買取り業務をおこなうには「古物商許可」という資格が必要なため、依頼する業者が保有しているか確認しておきましょう。
簡易清掃
すべての荷物を搬出したら、部屋全体を整えるために簡易的な清掃作業がおこなわれます。
- 床の掃き掃除
- 掃除機がけ
- 雑巾による拭き掃除
- 天井や照明器具のほこり取りなど
長年置かれていた家具を動かした跡には大量のほこりやごみが溜まっているため、きれいに取り除きます。
染み付いた汚れを完全に落とすハウスクリーニングよりは簡易的な対応です。しかし、日常生活を問題なく送れる状態には仕上げてくれます。
遺品整理の代行サービスで依頼できる有料の作業内容

基本的なサービスに加え、状況や要望に応じて追加できる有料のオプションサービスもあります。遺品整理の代行サービスで利用できる主な有料サービスは、以下の4つです。
- ハウスクリーニング
- 遺品の供養
- 特殊清掃
- 家屋の解体
遺品整理と同時に発生することが多い作業のため、必要に応じて依頼しましょう。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、簡易清掃では落としきれない頑固な汚れや水回りのカビ、油汚れなどを徹底的にきれいにしてくれます。
専用の洗剤や業務用の機材を使用し、プロの技術でキッチン、浴室、トイレ、換気扇などを磨き上げます。特に、長年の生活汚れが蓄積している場合や、賃貸物件で原状回復が求められる場合におすすめのサービスです。
部屋の広さや汚れの程度、清掃箇所の数によって費用は変動します。
遺品整理と同時に依頼することで、複数の業者を手配する手間が省けるだけでなく、トータルコストを抑えられる場合もあります。
遺品の供養
故人が愛用していた物をごみとして処分することに抵抗を感じる人は、業者が提携している寺院や神社での供養サービスを検討してみてください。
供養を依頼することで故人への感謝の気持ちを伝えつつ、遺族の心の整理をつける手助けとなります。処分する前に魂抜きをしてくれるため、心残りなく不用品を手放せるでしょう。
作業完了後には、適正に供養されたことを確認できる「供養証明書」を発行してくれる業者もあります。
形見として残すことが難しい物品で、ごみとして処分することに抵抗がある人におすすめのオプションです。
特殊清掃
孤独死や自殺、事件現場など、遺体の影響で部屋が汚染された場合には特殊清掃が必要です。腐敗によって発生した強烈な死臭や害虫、体液による床や壁の汚染を、特殊な薬剤とオゾン脱臭機などを用いて完全に除去します。
通常の清掃業者では対応できない危険な作業であり、感染症のリスクもあるため、専門知識と装備を持ったプロが対応します。
特殊清掃は緊急性が高く、一刻も早い対応が求められるため、遺品整理の前に先行して実施されるケースが一般的です。
費用は高額になるものの、原状回復をするために、そして近隣住民へ配慮するためにも不可欠な作業です。
家屋の解体
遺品整理後に空き家となる家屋の維持管理が難しい場合、解体工事まで請け負ってくれる業者も存在します。
古い家屋は放置すると倒壊の危険性や放火のリスクがあり、また固定資産税の優遇措置が受けられなくなることもあります。
しかし、解体することでこれらのリスクを排除できるため、可能な限り対応するべきです。また、更地にすることで土地を売却しやすくなるなど、次のステップへ進みやすくなります。
解体費用は建物の構造(木造、鉄骨造など)や坪数、立地条件によって大きく異なるため、事前の現地調査と見積もりが必須です。
遺品整理から解体までをひとつの窓口で依頼できれば、業者間の調整などの手間を省けます。解体後の土地活用や不動産売却についての相談に乗ってくれる業者を選ぶと、相続に関する手続きもスムーズに進むでしょう。
遺品整理の代行を依頼できる業者の種類

遺品整理は以下の業者に代行を依頼できます。
- 遺品整理業者
- 不用品回収業者
- ごみ屋敷清掃業者
- 便利屋
それぞれ強みや特徴が異なるため、ご自身のニーズに合わせて選びましょう。
遺品整理業者
遺品整理業者は遺品整理を専門におこなっていることから、他の業者よりも利用者の心情に寄り添って作業してくれます。遺品整理士などの資格を持つスタッフが在籍しており、遺品整理に関する以下の幅広い作業をワンストップで依頼可能です。
- 不用品の仕分け・回収
- 貴重品の探索
- 遺品の供養
- 清掃など
権利書や契約書類といった重要書類の扱いにも慣れており、相続手続きに必要な書類の捜索も任せられます。
ただし、あくまで専門は遺品整理であるため、不用品の運搬や処分をおこなうために必要な一般廃棄物収集運搬業は持っていないことも珍しくありません。そのため、依頼する前に許可証の有無を必ず確認しましょう。
不用品回収業者
不用品回収業者は、家庭から出る粗大ごみや不用品を回収・処分することを主業務としている業者です。家庭ごみや不要になった日用雑貨はもちろん、家具や家電などの重量物の搬出や大量のごみをスピーディーに処分することを得意としています。
多くの業者が遺品整理サービスもメニューに加えているものの、あくまで「不用品の処分」に主眼が置かれている場合が多いです。
「とにかく早く部屋を明け渡したい」「仕分けは自分たちで終わっている」という場合には、手間をかけずに不用品や遺品を処分する選択肢となるでしょう。
ごみ屋敷清掃業者
いわゆる「ごみ屋敷」の状態になっている家屋の片付けを専門としているのが、ごみ屋敷清掃業者です。足の踏み場もないほど物が溢れかえっている場合や、長年の汚れが蓄積している場合でも、迅速に片付けるノウハウを持っています。
消臭や害虫駆除などの特殊な清掃技術を持っていることが多く、衛生状態が極端に悪い現場でも対応可能です。物が多すぎて通常の遺品整理業者では断られてしまうようなケースでは、頼りになる存在です。
一方で、本来の業務は「ごみの撤去」であるため、遺品の細かな仕分けは期待できないこともあります。
特殊清掃と同様に専門的な機材や薬剤を使用する場合があるため、室内の状態次第では高額になりかねない点は押さえておきましょう。
便利屋
便利屋は日常生活のあらゆる困りごとを請け負う業者であり、そのサービスの一環として遺品整理に対応しています。ちょっとした片付けや少量の遺品整理であれば、柔軟に対応してもらえます。
しかし、遺品整理の専門知識や経験は浅い場合が多く、特殊清掃や供養などの専門的な要望には応えられないことは珍しくありません。
また、便利屋は個人事業主として活動している事業者が多いため、大量の遺品の回収に必要な人数や車両を確保できないことも考えられます。一部屋だけの整理や手伝い程度の人手が必要な場合には適しているものの、家一軒丸ごとの整理には不向きと言えるでしょう。
遺品整理代行の費用相場(間取り別・ケース別)

遺品整理の見積もりを業者に依頼したものの、高いかどうか判断できない人は少なくありません。そこで、一般的な間取りごとの費用相場と作業にかかる時間や人数の目安を、以下の表にまとめました。
| 間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 3万円~ | 1~2名 | 1~3時間 |
| 1DK | 5万円~ | 2~3名 | 2~4時間 |
| 1LDK | 8万円~ | 2~4名 | 2~6時間 |
| 2DK | 9万円~ | 2~5名 | 2~6時間 |
| 2LDK | 10万円~ | 3~6名 | 3~8時間 |
| 3LDK | 15万円~ | 4~8名 | 5~12時間 |
| 4LDK以上 | 22万円~ | 4~10名 | 6~15時間 |
なお、遺品の量や作業内容によって料金は変動するため、上記の相場から大きく乖離するケースもあります。相場よりも高くなる主なケースとして、仕分けや処分をする遺品の量が多かったり、2階以上で階段しかなかったりすることが挙げられます。
正確な金額を知るためには現地訪問による見積もりを複数社に依頼し、比較しましょう。
トラブルを防ぐために!遺品整理代行の優良業者を選ぶポイント

遺品整理に対応している業者は数多く存在しますが、中には不当な高額請求をおこなったり、不法投棄をしたりする悪徳業者も少なくありません。信頼できる優良業者を見極めるためには、以下5つのポイントをチェックしておきましょう。
- 必要な許可を保有しているか
- 料金体系が明確であるか
- 必要なサービスに対応しているか
- 見積もり時に作業内容を丁寧に説明してくれるか
- 口コミ・実績は豊富にあるか
ひとつずつ解説します。
必要な許可を保有しているか
遺品整理で出た家庭系廃棄物を運搬・処分するためには、各自治体が発行する「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
許可を持っていない業者は、許可を持つ別の業者に回収を委託しているか、最悪の場合は無許可で回収している可能性があります。後者の場合だと、回収された遺品が山林などに不法投棄される恐れがあり、依頼主が責任を問われるケースもあるくらいです。
また、遺品の買取りを依頼する場合には「古物商許可」も必要です。
許可を保有しているかどうかは、自社の公式ホームページやパンフレットなどに記載しているため、見積もりを依頼する前に確認しておきましょう。
料金体系が明確であるか
優良な業者は詳細な見積書を作成し、どの作業にいくらかかるのかという料金内訳を明確に提示してくれます。
「一式」などの大雑把な表記ではなく、内訳が細かく記載されているか確認しましょう。
<見積書に記載される主な内訳>
- 人件費
- 車両費
- 処分費
- リサイクル料金など
また、見積もり料金から追加料金が発生する可能性があるかどうかも、事前に確認してください。当初の金額は安く設定しておき、作業後に「追加で作業が必要になった」という口実で、高額な追加費用を請求するトラブルが多発しています。
疑問点があれば遠慮なく質問し、納得できる回答が得られない場合は契約を見送るようにしましょう。
必要なサービスに対応しているか
遺品整理の依頼内容は供養や特殊清掃、ハウスクリーニング、解体など、利用者によってそれぞれ異なります。自分が希望する作業内容に対応しているかどうかを事前に確認しておかないと、複数の業者を別々に手配することになりかねません。
例えば、仏壇の処分を希望しているのに供養サービスがない業者だと、別途お寺や供養業者を探す手間が発生します。
Webサイトのサービス一覧を確認するだけでなく、電話やメールでの問い合わせ時に、具体的な要望を伝えて対応可否を聞くことが大切です。
トータルでサポートしてくれる業者を選ぶことで、手続きの煩雑さを解消し、スムーズに遺品整理を進められるでしょう。
見積もり時に作業内容を丁寧に説明してくれるか
現地見積もりの際には、金額だけでなく担当者の対応や説明の丁寧さも、業者選びの判断材料になります。「何を残して何を処分するのか」といった遺族の意向を丁寧にヒアリングし、親身になって相談に乗ってくれる業者は信頼しても良いでしょう。
作業当日の流れや所要時間、立ち会いの必要有無、近隣への配慮などについて、具体的に説明があるかどうかも確認してください。こちらの質問に対して曖昧な回答しか返ってこなかったり、契約を急かしたりするような態度の業者は避けるのが無難です。
コミュニケーションが円滑に取れる業者であれば、作業中の急な判断が必要な場面でも、適切な対応を期待できるでしょう。
口コミ・実績は豊富にあるか
実際にその業者を利用した人の口コミや評判、過去の作業実績を確認することも、業者選びの失敗を防ぐ有効な手段です。公式ホームページに掲載されている「お客様の声」や作業事例のビフォーアフター写真は、サービスの質を判断するうえで参考になります。
実績数が豊富な業者は、さまざまなケースに対応した経験を持っており、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できる可能性が高いです。
ただし、自社サイトの口コミだけでなくGoogleマップや外部の口コミサイトなど、客観的な評価も併せて確認することをおすすめします。
創業年数が長く、地域での活動実績がある業者は、信頼を積み重ねてきた証拠と言えるでしょう。
遺品整理代行を依頼してから作業完了までの流れ

遺品整理を業者に依頼する場合、問い合わせから作業完了まで、一般的にどのような手順で進むのかを知っておくとスムーズです。具体的な流れは、以下のとおりです。
- 電話・メール・Webフォームから連絡し、概算費用や日程について相談する
- スタッフが現地で荷物量や搬出経路を確認し、正確な見積もり金額が提示してもらう
- 見積もりに納得すれば契約を結び、作業日を決定する
- スタッフが仕分け・梱包・搬出・清掃をする
- 作業終了後、依頼主が立ち会い、もしくは完了確認をおこなう
- 現金・振込・カードなどで料金を支払えば完了
現地での立ち会いが難しい場合はどの段階で鍵を引き渡し、いつ料金を支払うのかを明確に決めておきましょう。
遺品整理の代行についてまとめ

遺品整理は精神的にも肉体的にも負担の大きい作業ですが、代行サービスをうまく活用することで無理なく進められます。
基本的な仕分けや処分だけでなく供養や清掃、買取りなど、自分たちの状況に合わせたサービスを選ぶことが大切です。
業者選びの際は許可の有無や料金体系の明確さ、スタッフの対応などを慎重に見極め、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。
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